見出し画像

増えたおうち時間 “家ナカ夢中”を調査「自分磨きに夢中な人々」

こんにちは、note制作スタッフ ライターのSugaです。
コロナ禍でおうち時間が増える中、皆さんはどのように過ごしていらっしゃいますか?

世の中に夢中を増やすために多くの方にお話を聞いてきた私たちですが、今回はクラシエ社員に“家ナカ(いえなか)夢中(家の中で夢中になっていること)”についてアンケート。すると、多彩な回答が寄せられました。

回答は、大きく4種類の“家ナカ夢中”に分けることができました。

「自分磨き系」夢中:運動・エクササイズ、オンライン英会話など
「お家いじり系」夢中:お家改造、掃除など
「趣味没頭系」夢中:創作活動、映画・動画鑑賞など
「家族との絆系」夢中:子どもとの活動、ペット、料理など

「私もやってみようかな!」と思える魅力あふれる“家ナカ夢中”がたくさんあります。今回は、「自分磨き系」夢中を掘り下げていきます。

増えたおうち時間 上手に活用できていますか? 

皆さんのおうち時間は増えましたか?

私の働くクラシエグループでもコロナ禍以降、在宅勤務という勤務形態が誕生し、今も継続して行われています。職種などによっては在宅勤務が難しいこともあるので、すべての社員というわけにはいきませんが、おうち時間が増えた人が多いようです。

私は、昨年春に初めて在宅勤務を行った日のことが鮮明に記憶に残っています。その日は18時に仕事を終えました。「さて、何をしようかな」と思い、これまで見られないままだった映画があったので、「これはチャンス!」と見ることにしたのです。そして、1本120分間じっくり見終わって時計を見ると、「まだ20時!」。20時といえばいつもだとやっと帰宅する時間。いや、日によってはまだ帰宅できていないこともある時間です。

でもこの日は、仕事の後に映画を見て、さらに夕食、入浴、趣味タイム…何でもゆったりとできます。こんなにも時間に余裕があることは今までなかったので、時計を見て感動したあの瞬間がとても印象に残っているのです。

こうして、在宅勤務の日は、いつもより贅沢に使えるおうち時間をどう過ごそうか考えることが楽しみになっていきました。しかし、時が経つにつれて貴重だったおうち時間も当たり前のものとなり、近頃では何もせずスマホゲームなどをしながらダラダラと過ごしてしまう…なんてことも増えてしまいました。

まずい、まずいぞ自分。そう思っていた時に、このアンケート結果を読む機会があり、自分はなんて体たらくだったのだろうと、大いに反省をした次第です。こんな自分への反省も込めて、「自分磨き系」夢中を紹介したいと思います。

素晴らしいおうち時間の使い方 「自分磨き系」夢中

さて、先に述べた通り、最近ダラダラと時間を過ごしていた私。急激に成長し始めているお腹周りが気になって、お風呂で鏡に映る自分を見るたびに「わー」と焦っていました。この自分磨き系の“家ナカ夢中”には、運動ものなどもあり、私の理想とするおうち時間の過ごし方が満載で、「すごいなーすごいなー」とつぶやきながら回答を読みすすめていきました。

筋トレ、ヨガやピラティスといった運動・エクササイズによる健康ものなどの回答が多かったのですが、さらに、自分磨きというくくりで見れば、オンライン勉強なども自分磨きだといえますので、後ほど併せて紹介します。

私の経験をひとつ述べますと、運動は本来なかなか続かないものでして…、筋トレの3日坊主は過去、数えきれないほど経験しています。勉強物もしかり…。振り返ると、「忙しい」「今日は疲れた」「やろうと思っていたら寝落ちしてしまった」などの言い訳が続き、そのうちしれーっと止めてしまっていました。

自分磨きを継続できている人はひたすら尊敬なのですが、どうして自分磨きが継続できるのか、そのヒントも回答の中には書かれていました。それでは実際に、クラシエ社員が行っている自分磨き系の“家ナカ夢中”を覗いてみましょう。

これなら続けられるかも!運動の継続におうち時間が貢献

まずは運動・エクササイズ関連から見ていくことにしてみます。健康のため、体を鍛えるため、美容目的など目的はさまざまのようです。いくつかご紹介しましょう。

在宅勤務で歩数が減り、慢性的な運動不足になりました。ジムにも行けなくなったので、家でできることを探そうとヨガマットや小さいトランポリンを買いました。
コロナの影響で運動する機会が減ったため、家中でできる体幹トレーニングに夢中になっています。年々、体型の変化に困っていて、このままでは駄目だと思い、一念発起のつもりで頑張っています。
家の中で筋トレに夢中です。今まであまりやってこなかったのですが、家にいてもできて、なおかつ健康的であるため継続しています。思った以上に目に見える結果が伴うため、気が付いたらハマっていました。


なるほど、まずおうち時間が増えることイコール外出しないことになるわけで、当然、運動不足の不安がどうしても表出してしまいますよね。この危機感からセルフメンテナンスの重要性を感じて運動を始めたようです。そして、続けることで目に見える成果が実感でき、さらなるやる気につながっているようですね。私もこの運動不足状態は、かなりやばい重要な課題だと思っていたところでしたのでとても共感します。

通勤片道2時間近く、往復4時間程度かかっていたので在宅勤務で自分に使える時間が増えました。そこでテレビでYouTubeを見ながら、その日の体力に応じて10分~30分の動画を選択してその日の気分でダンスや基礎体力をつける運動を始めました。汗をかき、夜はよく眠れるようになり、体脂肪率が落ちたので半年以上続けています。

通勤時間のこと、よくわかります!これまで通勤時間に4時間もとられてしまっていては、とてもジムなどに通う時間はないですよね。そして、今は時間の余裕があるので、時間を確保してやろうと思えばできますよね。うん、私にもできるはず。

最近はYouTubeでもエクササイズ動画がたくさんあるので、オンラインエクササイズのサブスクも充実していて便利になりました。
YouTubeを見ながらの体操や、基礎体力強化をしています。

画像3

このように、みんなYouTubeなどのオンライン動画を活用していました。今は専門家による動画も多数あり、家でも本格的なエクササイズを取り入れることができるのです。便利な世の中になりましたよね!本当にありがたいです。

YouTubeでストレッチやピラティスの動画を見て家でやっています。フォームローラーやピラティスのマットやゴムバンドも買いました!きっかけは家にいるため体を動かす事が減り、体が固くなっているぞ!?と感じたからです。ストレッチすると頭もリフレッシュして柔軟な発想ができるようになります。また骨盤や骨格のゆがみが減ってきた気がします。それにしてもフォームローラーで筋膜リリースするとどれだけ筋肉や腱が固まっていたか分かって呆然とします。
息子のラダートレーニングを自宅でもやれるようにしました!外出ができない、運動不足などもあり、自宅で運動できることを探しています。トランポリンも購入しました!

オンライン動画によるトレーニングにプラスして、専門器具も購入して、本気の本格エクササイズを実現させている方もいました。こういう器具を購入すると、器具を使うこと自体にもワクワクしますよね。より一層楽しく継続できそうです。

画像2

運動・エクササイズ関連の回答を紹介しましたが、ここから見えてきた発見やヒントをまとめてみます。

・在宅勤務でなくなった通勤時間を運動タイムに
・「成果が見えるまでやってみること」でモチベーションがアップ
・多様な運動のオンライン動画(YouTubeなど)から自分に合うものを探す
・運動器具の購入でやる気を向上
・ヨガやピラティスはストレス解消にも

おうち時間が増えている中、動画による本格レッスンが可能、そして器具も購入!となれば、継続が苦手な私でもさすがに続くかもしれないと感じました。さらに、継続により目に見える成果がモチベーションになっているとの事で、肝心の成果が表れるならばこれはもう始めるしかないですよね!

また、ヨガやピラティスは精神のリラックスにもつながります。普段ストレスが多い方にもおすすめです。なお、ヨガやピラティスなどは参加者が女性ばかりの教室もまだ多く、なかなか通いにくいと思っていた男性もオンライン動画を見ながらであれば始めやすいのではないでしょうか。

おうち時間で英語のオンラインレッスンはいかが?

もう一つ気になったのが、オンライン勉強関係の“家ナカ夢中”です。今回のアンケートでは「英語のレッスンを始めた」という回答があり、これも尊敬の意を込めて、「すごい!」と、うなりました。実は恥ずかしながら、私は英語が苦手。学生の頃から避けていた恐怖の分野でした。でも、英語を話せるようにはなってみたい…。それではご紹介します。

家で過ごす時間が増えてから、今まで5年ほどやっていたスマホのゲームをやめました。ゲームは一日30分ほどやっていたのですが、「このゲームをしている時間を英語とか何か楽器の練習に費やしたら、俺変われるかな?」と妻に言い続けて2年、ようやくゲームをアンインストールしました。ゲームの中で育成したレベルもMaxまで上げて、課金も少ししていたのでやめるのにかなり覚悟が必要でした。ゲームをやめて娘とピアノの練習を始め、英語の勉強も始めました。まだまだどちらも人前で披露できるレベルではないですが、前に進んでいることが実感できてとてもやりがいを感じています。

画像2

ゲームってついついやり続けてしまいますよね。特にスマホゲームは手軽さ故、やり始めてしまうきっかけが多い性質があります。しかも回答者さんはゲームをかなりやり込み、課金までしているとなると…。これを断つには、思い切ってアンインストールするくらいの覚悟が必要だったのでしょうね。そして、自分を変えるため、ついにアンインストールを実行しました!今後、変身した姿を奥様にお見せできることを願いたい素敵な回答でした。

オンライン英会話を1年前に始めました。毎朝1~2レッスン受けてから出社しています。この1年で300時間、750レッスン受講しました。きっかけは、社内試験です。会社から挑戦を指示されたことに真剣に取り組む姿勢を、課員にも示したかったので本気で取り組んだ結果、試験後もずっと継続してしまうほどハマってしまいました。

こちらは、部下の模範となるべくオンライン英会話を習ったところ、そのままハマってしまい、年間300時間もレッスンを受けるようになったとのこと。素晴らしすぎます。このように朝に増えたおうち時間を活用するのも良いですね。

これまでは、なかなか勉強に時間が割けなかったわけですが、こうして時間があれば勉強時間を設けることができ、そして面白さに気が付きハマっていけることがあるようです。これもはじめてみる価値は十分ありそうですね。私も英語を話せる自分…を想像すると「ちょっとかっこいいかも」と思ったりしてしまいました。もしかすると苦手意識から、食わず嫌いだったのかもしれないな…、英会話ちょっと調べてみようと思います。

また、この機会に読書を始めたという回答もありました。自身のスキルアップということでこれも自分磨き系のひとつだと思います。

家にいる時間が増え、睡眠時間が不規則になったため、読書を始めました。読書をすることで自分以外の視点からの知識が増え、自分では思いつかなかった考え方を得られるようになった気がします。また、実際に仕事での応用につながり、業務を円滑にすすめられるようになったと、成長を実感しています。
幅広いジャンルの書物を読破。人とのコミュニケーションが以前より減ったため、知識の幅を広げる意味で読書をしています。小説を読むことで、情景等をイメージするスキルが身についており、経済やその他の雑学に関する書籍から新しい発見を得ることもできています。

うん、読書は素晴らしい。私も本は読むようにしていますが、読めば読むほど、知識の吸収と新しい思考の発見ができ、そして想像力や感性も磨かれますよね!読書の好きな友人が言っていたのですが、本は人生に役立つ色々なものが詰まった栄養源みたいなものだそうです。

今はタブレットなどの電子書籍でも読めるので以前より気軽に作品に出会うことができますよね。でも、個人的な意見ではありますが、私はできれば紙の本をおすすめしたいです。というのも紙の本は読破した後に本棚にしまっておくわけですが、すると何年か経ってまた必要な時にその本と再会することがあるのです。「あ、この本読んだなー」と、再度読み直したりして、また違ったものを得られたり。これは電子書籍ではなかなか起こりにくいことだと思います。

オンライン勉強や読書関連の回答から見えた発見やヒントもまとめてみます。

・おうち時間の使い方を変えることで自分も変われる
・オンライン英会話など、自宅で多様なオンライン勉強ができる
・勉強を始めると、面白さに気付き楽しくなることも
・朝のおうち時間も有効利用して勉強
・読書のすすめ。知識を吸収し心も豊かに

勉強や読書は、自分自身を成長・変化させてくれます。私もおうち時間に勉強や読書を取り入れたいなと思ったのですが、増えたおうち時間は終業後だけでなく朝の始業前の時間もあるのですよね!この朝時間を勉強・読書に充ててみようと思いました。

「自分磨き系」夢中は自身の世界を広げることができる

実は、くらしの夢中研究所では、以前「くらし夢中マップ」というものを作成しました。 https://note.kracie.co.jp/n/ned5b4b91ea06

夢中を生み出している要因は何なのか?夢中に共通するのはどんなところなのか?夢中になるためのヒントを分類してマップにしたものです。これに例えば、今回の「自分磨き系」夢中を照らし合わせると、「自分の世界の中にある夢中」といえます。

画像4

今回のアンケートを見ると、おうち時間が増えたことで、この夢中が継続し、成果となって表れ、さらに夢中度をアップさせていく好循環になっているようです。すると、そのうち「自分の世界の中にある夢中」から「自分の世界を広げ新しい自分を目指す夢中」のレベルになっていることがあります。

これまでの自分を飛び越え目標レベルを大きく引き上げ、ストイックに鍛え上げる喜びなどがそうだと思います。例えば、私の知り合いにも、最初はヨガを教わる側だったのですが、今では教える側に転身している人もいます。これは運動系だけでなく、英語レッスンの夢中も同じです。必死に覚えた英会話でネイティブの方と話せる喜びは容易に想像できます。きっとどんどん今まで知らなかった海外の世界に飛び出してみたいと、思うようになるのではないでしょうか。


「自分磨き系」夢中で自分をさらなる高みに持っていく

「自分の世界の中にある夢中」として気軽に自分磨きを行っているという人もいれば、「自分の世界を広げ新しい自分を目指す夢中」として、トレーニングや英単語の暗記など、負荷が伴う自分磨きを行っている人もいます。そして、後者の場合は、継続させるための忍耐力も十分に持ち合わせる必要があります。

これについては、おうち時間が増えたことで心の余裕ができたことも、継続できる要因になっているのかもしれません。さらに、このレベルに達するとモチベーションを自分で生み出せることも特徴といえます。ストイックに自分磨きに夢中になっている方は、自分で高い目標を設定し、自分が満足するまで練習や勉強をし続けていきます。自分自身のことなので嘘はつけないし、頑張れたら自分を認めて褒めてあげられるのです。

最初は気楽に「自分磨き系」夢中をおうち時間をうまく有効活用して行っていたのが、コツコツ継続しているうちに、だんだん本格的になっていき、やがて自身をスーパーな高みにまで持っていけるかもしれない。そんな可能性があるのが“家ナカ夢中”だといえそうです。

もちろん、そこまで本格的ではなくても、気楽に気分転換を兼ねてコツコツ自分磨きという形でも、それすらできていなかった私からすれば十分素晴らしいことだと思います。まずは楽しく始めることが大切です。この記事が自分磨きを始めるきっかけになれば嬉しく思います。

私も風呂場で「わー」となることから脱するためにも、あわよくばスーパーな自分になれるかもしれないと思いつつ、まずはエクササイズ動画をYouTubeで検索することから始めようと思います。よし、今夜からすぐ実行するぞ!


ライター:Suga
イラストレーター:カズシ