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世の中の夢中には共通点がある?くらしの夢中を“MAP”にしてみたらカテゴリとエッセンスが見えてきた。

くらしの夢中観測所のミッションはくらしを幸せにする夢中を観測し続けること。でも世の中には、星の数ほどたくさんの、くらしの夢中があります。すべてを観測するのはまず不可能。

そこで今回は、私たちが行った、夢中を分析・分類してみる活動のご報告。
名付けて「くらし夢中MAP」です。

夢中を生み出している要因は何なのか?夢中に共通するのはどんなところなのか?そんな疑問に対するヒントがみつかれば、もっともっと、世の中に夢中を増やせるかもしれません。

そんな思いから、わたしたちは世の中の夢中を分析し、5つのカテゴリ、10のエッセンスを抽出してみました。もちろん、夢中観測はまだまだ途中。もっと世の中の夢中を集めて、このMAPを育てていきたいと思っています。

今日お見せするのは、まさにバージョン1.0といえるかもしれません。
このMAPがひょっとすると、みなさんのくらしに夢中が生まれるヒントになればと思っています。

夢中と夢中、その間にあるもの。

最初にやったこと、それは世の中の人々が夢中になっている物事をたくさん集めてみることです。

ついつい時間を忘れてしまうもの、どれだけ時間を費やしても惜しくないもの、気がつくと繰り返しているもの、誰に見せるわけでもないのになんだか嬉しいもの。くらしの中の夢中は、たくさんあるはずです。

それを人に聞いたり、ネットで調べたり。ツイッターやインスタで見かけたもの、今自分がハマっているものでも構いません。どんどん集めて、ストックしていきます。

これはなかなか集まったな。と思ったら、大きなスペースで広げてみます。

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最初はひとつひとつ、徐々に視界を広げて。

ぼーっとみつめていると、どこか似ているものが見つかりませんか?例えば「ねるねるねるね」と、梱包に使われるあの「プチプチ」、一見違うようで、どこか似ている…。あ、繰り返しだ!気づいた方。あなたはもう立派な夢中観測員です笑

ねるという行為と、プチプチする行為。これらは繰り返し、すなわち「反復する」という動詞でまとめることができます。ここから、「わたしたちは『反復すること』に夢中になっているのかもしれない」という仮説を導くことができるのです。

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こういった夢中対象に共通する要素を、わたしたちは夢中エッセンスと呼んでいます。集めた物事に対して、この手順(抽象)を繰り返していくことで、たくさんの仮説=夢中エッセンスが抽出されるのです。

なるほど、ここで終わり!としてもいいところですが、今回は粘り強く、もう1段階の抽象に挑戦してみましょう。

さきほど抽出したエッセンスは動詞なので、主語や目的語がありません。仮に主語は夢中になっている自分だとして、目的語は何でしょうか?そこで、「じぶん」と「たにん」をMAPに登場させてみます。

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MAPの中心の「じぶん」には境界があり、境界の内側は、自分の世界とみなすことができます。また境界の外側には、「たにん」とたくさんの事象が広がっています。そこに夢中エッセンスを重ねてみると…矢印を描くことができると思いませんか?

ちょっと複雑になってきたので、具体的にご説明しましょう。
たとえば今回の「反復する」「生み出す」という行為は、どちらも自分の世界だけで完結する行為と捉えることができ、矢印は自分の世界の中に閉じているとみなせます。当然、目的語は「自分の世界の中」になりますね。

同様にして、「同調する」「触れ合う」という行為は他者との関係性の中にあるので、矢印は両者のあいだに引かれることがわかります。この矢印を伴う分類結果を、わたしたちは夢中カテゴリと呼んでいます。

夢中カテゴリまで抽象すると、ちょっぴり驚くような発見もあります。
「ねるねるねるね」は「サウナ」と広い意味では同じかもしれない。みなさんは、どう思いましたか?

5つのカテゴリ、10のエッセンス。

先ほどの手順を繰り返すことでうまれた、くらし夢中MAP(α版)が、こちらになります。

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ここからは、わたしたちが抽出した5つの夢中カテゴリと、それぞれに含まれる夢中エッセンスを、具体的な夢中例を挙げながらご紹介します。

■ その1 自分の世界の中にある夢中

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・反復する夢中
靴をゴシゴシ、ハンモックでゆらゆら、ハンドスピナーをくるくる。
同じような動作の繰り返しは、単純であれど奥深いもの。ついつい時間を忘れて夢中になってしまいます。

・生み出す夢中
サウナで汗を流したり、カラオケで大声をだしたり、書道をしてみたり。
出すものが何であれ、自分の中から何かを生み出すという行為には、どこか人を夢中にさせるものがあります。

■ その2 自分の世界を制限される夢中

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・「禁じる」夢中
年末におなじみの笑い禁止番組や、小さい頃のテレビゲーム、薪まで現地調達するキャンプまで。ダメだと禁じられると、ついつい人は夢中になってしまうものです。くるところまでくると、自ら禁じ手を課してみたり。人って夢中になるためには何だってやってしまう生き物かもしれませんね。

・「終わる」夢中
桜の開花、球児たちの甲子園、よくある青春ドラマ、つらいはずのフルマラソン。そろそろ飽きてもいいはずなのに、どうしてこんなに夢中になってしまうのでしょうか。始まりがあれば、終わりもある。終わりがあるから、尊いものになる。うーん、人間って不思議な生き物ですね。

■ その3 他者との関係性の中にある夢中

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・「同調する」夢中
表情や発言の裏を読むのが楽しい人狼、夏の風物詩になったフェスや、体育祭の目玉コンテンツ大縄跳びまで。人と同調して会話したり、応援したり、はねたり。考えてみるとそれだけのことも、ずっと昔からわたしたちを夢中にさせてきました。社会性動物ならでは、なのかもしれませんね。

・「触れ合う」夢中
一世を風靡したラグビー、夜な夜な若者を集めるナイトクラブ、社会人なら避けては通れない飲み会。これらに共通することは、人と人が密に触れ合うこと。近ごろは難しくなりましたが、どうにかくらしに沿った形に姿を変え、それも続いています。接近したり、触れたりということが、人間にとって大切なコミュニケーションなのは間違いなさそうですね。

■ その4 自分の世界を広げる夢中

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・「拡張する」夢中
もはや当たり前になった写真加工アプリ、別人になれるコスプレ、ときどき衝動に駆られる旅。人は自分の世界を拡張することに夢中です。最近は便利な技術があるから、性別の壁すら超えてバーチャル美少女になれたり。旅だっていずれ、バーチャルになるかもしれませんね。

・「伸ばす」夢中
最近ブームな筋トレ、鉄板の習い事ピアノ、いまだに愛されるけん玉。しんどいときもあるけれど、やればやるほど成長する実感があると、人は夢中になるものなのでしょうか。毎日コツコツちょっとずつ、大人になっても忘れてはいけませんね。

■ その5 自分の世界に取り入れる夢中

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・「攻略する」夢中
自然を相手にした釣りや、テレビを付ければやっているクイズ、しいては恋愛まで。何かを目的に、その攻略をすることは、人を狂わせる夢中のひとつ。釣りバカ、恋は盲目だなんて、言われたときはムッとするけれど、冷静になってみれば納得だったり。

・「収集する」夢中
小さい頃集めた王冠やビー玉、石に御朱印、最近のポケGOに山菜まで?メジャーなものからマイナーなものまで、収集癖は挙げればキリがありません。何か目的があるわけでもなく、人ってとにかく集めてしまうものですよね。

夢中観測に、夢中になろう。

世の中の夢中を集めて、何度か抽象を重ねることで、夢中な事象から夢中エッセンスが抽出され、エッセンスをまとめて夢中カテゴリが生まれていきました。

もちろん、ここに挙げた夢中がすべてではありませんし、こういった分析方法をしなければいけない、というわけでもありません。このMAPがくれるのは、夢中の共通点を探してまとめてみることで夢中というつかみどころのないものが、少しずつ、つかめそうな感覚です。

このMAPをもとに世の中を見ることで、人が次に夢中になりそうなことを考えたり、未来のくらしの中にどんな夢中を増やしたいかを語り合うヒントにしたり。このMAPは、世の中にくらしの夢中を増やすための、ひとつの道具でもあるのです。

新しいエッセンスやカテゴリを見つけた方は、ぜひ私たちに教えてください。これからもこのMAPを育てていくために、より多くの視点が必要です。家にいる時間が多かった近頃ですが、きっと世界中で様々な新しい夢中のかけらが生まれているはずです。

みなさんも、あなただけのくらし夢中MAPを考えてはいかがでしょうか?
夢中MAPに夢中になれる、それもまた素敵なことですよね。


夢中フッタ


うれしいです!!
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みなさんの「夢中になれる明日」をつくるクラシエが世の中の夢中と、人の夢中を観察しながらみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。そのために行っている社内の改革や考え方も紹介中です。 https://kracie.co.jp/muchu/

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コメント (1)
とても考えさせられる「夢中マップ」をありがとうございます。それこそ0からつくられたこのマップ。創られるの大変でいらしたかと。でも、何だかワクワクしますね。夢中って、本当にどんなタイミング、スイッチで夢中になるかも人それぞれのような気がしてきました。また、夢中になる→うまくいって何かを生みだせた場合と、夢中になる→何だかうまくいかないで途中で飽きてしまった、というのもどんな関係になっているのかな、とふっと思いました。夢中の先の目的が決まっていれば、後者は挫折になってしまうかもしれませんが、目的が決まっていない場合、もしかしてそれは学びでおわってしまうかもしれないけれども、そこからの学びが、日常の新しい発見につながったり、違う見方につながったりすることもあるのかな、と思いました!ありがとうございます。
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