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夢中になれないのには理由がある? 夢中になりやすい状態になるために、私たちができること。

くらし夢中MAPの作成を通じ、

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世の中にある夢中に共通する夢中エッセンスを抽出することで、自分の中に夢中を取り入れるためのヒントを探ってきました。自分が何であれば夢中になれるのか、自らを知ることは、くらしに夢中をつくる上でとても大切なことです。

一方で、それが分かったとしても、必ずしも夢中になれるとは言い切れません。世の中には、夢中を妨げる要因が、存在しているからです。

今回は、その夢中を妨げる要因を明らかにした上でそこから、どのように自分を解放すればいいのかを論じていきたいと思います。この考察がひょっとすると、みなさんのくらしに夢中が生まれるヒントになればと思っています。

夢中になれない人たち。

取材のために、何かに夢中になっている人を探していると、中には「私には夢中になれるものがない」と打ち明けてくださる方がいます。

しかし、よくよくお話を伺ってみると、そのような人でも、実際には、多趣味ともいえるような人だったりします。

わたしたちは夢中になれないというと、夢中になれることに、まだ出会えていないからだ、と思いこんでしまいがちです。

しかし実際には、自分のまわりに夢中が足りていないのではなく、心がまだ、夢中になれる状態にないことのほうが多いのではないでしょうか。

夢中になれない原因のひとつは、現代の環境にある。

「自分は飽きっぽい性格だから。」
これは、夢中になれない、という人からもよく聞く言葉です。もちろん人によって性格の違いはありますので、そこは承知の上で…
果たして、本当にそうなのでしょうか?

夢中になれない理由のひとつとして、環境的な要因があると考えています。現代の社会に生きていると、どうしても、日々まわりの環境から入ってくる新しい情報に影響を受けることは、避けられません。

仕事をしていれば、様々な人に出会い、新しい考え方を知りますし、テレビをつければ、最新のニュースや話題が耳に入ってきます。さらに、スマホを開けば、SNSでは絶えずコミュニケーションをしますし、アプリの広告では自分に最適化された商品が常にレコメンドされます。

普段わたしたちは、余計な情報もノイズとして、うまく処理していると感じているものの、それは必ずしも、全く影響が無いということとイコールではありません。

普段行かない繁華街にいくと、どっと疲れて眠くなったり。テレビをつける気力もない1日があったり、昔は気にもしなかったSNSの通知を切るようになったり。

誰しもこんな経験には、心当たりがあるのではないでしょうか?こういった外部環境からの刺激を、常に受けている現代において、何かに夢中になる、つまり、ひとつのことに時間を費やし集中するのは、そもそも、そう簡単なことではないのかもしれません。

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「夢中シェルター」は、夢中になるための時間

人はノイズにさらされると、その自然な反応として、それ以上の情報を遮断したり、今ある情報を整理しようとすることがあります。

突然、断捨離や大掃除をはじめたり、ふと田舎にでかけてみたり、普段の飲み会を断ってみたり、人間関係を見直してみたり。人は特に意識せずとも、夢中になるための環境づくりをしようとしているのかもしれません。

では、意識的に夢中になれる環境をつくるにはどうしたらいいのでしょうか?わたしたちは意識的に夢中になるための準備ができる環境を、「夢中シェルター」と呼んでいます。

「夢中シェルター」としての条件は、2つあります。

1つめは、物理的に遮断されていること。同時に2つ以上のことができないようになっており、目の前にある作業や、行動に集中できること。
2つめは、思考が遮断されていること。人に話しかけられたりといった邪魔が入らず、自分のこと以外は考えられない状況にあること。

こういった夢中シェルターを自分のくらしにどれだけ取り入れられるかで、夢中になれるかどうかは、大きく変わってくることでしょう。

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思い切って田舎に移住しよう、スマホをこの際解約してみようとか、極端な遮断をつくる、大きな夢中シェルターもあるかもしれません。一方では、ささやかな遮断をつくる、小さな夢中シェルターもあるのです。

例えばフィンランドではサウナがそうでした。ケータイも持ち込めず、テレビもない空間は自分と向き合える場所でした。気軽に行けるのはもちろんのことですが、裸ですし、中にはスマホなどの電子機器は持ち込めません(物理的遮断)
そこではただ十数分、汗をかきながら自分自身との対話の時間が流れるのです(思考的遮断)

いずれにせよ、最も大切なのは自分にあった夢中シェルターを見つけること。

日常的には、大きな夢中シェルターを取り入れることが難しいこともあると思います。そんなときは、少しずつで構いません。小さな夢中シェルターをくらしに取り入れていけばいいのです。

キャンプや釣り、ジョギングやハイキングもいいですしアイロンかけや、洗車、靴みがきなど、黙々と集中できるルーティン作業も、ささやかな夢中シェルターになり夢中を妨げる要因から、自らを解放してくれたりします。

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夢中になりやすい状態とは、ととのっている状態?

夢中シェルターをうまくくらしに取り入れることができれば、自分について、誰にも邪魔されずに考える時間を、持つことができたということです。それこそが、夢中になりやすい状態を作り出します。

何が自分にとって大切で、何が不要かをきちんと把握するようになると、いざ夢中になるときにも、余計な迷いが生じずに済みます。それはまさに、心がととのっている状態。整然と、自分に高いエネルギーを貯めこんでいる状態です。

そもそも夢中は、誰かと比べるものではありません。全ては自分自身が決めていいのです。そのエネルギーの使いみちを自分で決めた時、夢中になる瞬間が訪れるのかもしれませんね。

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スキありがとうございます!!
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みなさんの「夢中になれる明日」をつくるクラシエが世の中の夢中と、人の夢中を観察しながらみなさんと一緒に考えていきたいと思っています。そのために行っている社内の改革や考え方も紹介中です。 https://kracie.co.jp/muchu/

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コメント (1)
確かに。そうですね。私、全ての情報をシャットアウトすることが時々あります。それは、以前でしたら、こちらのフィンランドの記事で取り上げられていたような、サウナだったりもしましたし、真夏のアイロンかけの時間?(真夏がポイントだったりも。。)だったりもしました。そういう自分と向き合う時間が持てると、自分自身の軸や次の行動へのエネルギーに繋がる気がします。
夢中になることって、制約があっても、いや、逆に制約があるからこそ、夢中になれることもあるのかなと思いました。新しい気付きをありがとうございます!
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