見出し画像

「脱出ゲーム」と「小説を読む・書くこと」 この2つの夢中は、“答えを探し当てたときの解放感”がキーワードでした!

世の中にもっと夢中を増やすために生まれた「くらしの夢中観測所」。
世の中の夢中をひたすら探しています。真剣です。

今回も、2人のクラシエ社員の夢中を探索してみました。

謎解きのギミックに魅了され、インタビュー中も熱く謎解きのすばらしさを力説してくれた細井さんと、穏やかな話し方と声そして“小説”と、もの静かなイメージを持たれがちですが、知れば知るほど、芯の強さが伝わってくるレーズンぱんさんです。

さて、どんな暮らしへのヒントが隠れているのか・・。

細井徹さん 脱出ゲームに夢中

クラシエ製薬 情報システム部 入社6年目。
製薬の社内システム担当。
社内で開発したシステムの保守・運用や新しいシステムの導入を行っています。

脱出メイン

脱出ゲームとは、閉鎖された環境(室内や建物など)に閉じ込められた状況から脱出することを目的とするゲームのこと。様々な場所を舞台に、謎を解いてそこから「脱出」することを目的とした体験型ゲーム・イベントです、最近ではオンラインやリモート版なども!

―謎解きのギミック(構成)にハマる

謎解きのギミック(構成)が絶妙なんです!
ギミックについて話したいけど、ネタバレにつながるから説明できないのが歯がゆいですが…ありえないを疑わないといけない、当たり前が当たり前じゃないということが面白いんです 。一度とにかく試してほしい。

ギミックが工夫されていて謎が解けた時の快感と、参加者全員が絶対にクリアできるようにはなっていないというところがいいですね。

また、クリアできなくてもネタバレされるので、2度同じゲームには参加できないのですが、失敗しても次こそはとやる気がでてくる。

そして、運営の上手さ。案内役の人が絶妙なタイミングでヒントをくれる。順調にいくとヒントは出ないし、ヒントが出たらちょっと間に合わないのかな、って思ったり。ヒントの有無が一種のバロメーターになってますね。

謎が解けなくても時間ギリギリでクリアできないように調整しつつヒントを出してくれるため、クリアできなかった時の悔しさが半端ない。闘争心が掻き立てられますね。

コロナ禍ということで、脱出ゲームの在り方も少し変わってきました。
オンライン専用の脱出ゲームもあるし、リモート版のもある。

本当は店舗でやるものシリーズも今ではリモートで参加することができるんです。zoomに演者さんに入ってもらって、プレーヤーは演者さんに動きを指示するんです。そういう新しいやり方も出てきました。

コロナ禍で出てきたオンライン脱出ゲームもあって、場面ごとで音声だけ、映像だけ、というシチュエーションが出てくる。これはオンラインでしか演出できない面白さもあります。

密室型の脱出ゲームが結構好きなので、やはりオフラインの方がいいですね。

―きっかけは友達から誘われて

元々興味はあったんだけど、一人ではいけないので、誘ってもらったタイミングで初めて参加。行ってみたらもうぞっこんですよね。最初に参加した脱出ゲームが固定観念を壊してくれるくらい驚いた謎で、そこから沼にはまるように夢中になりました。

―くらしへの活かし方

ふだん考えないようなことを考えるので気分転換になるということはあるのですが、 脱出ゲームはチームで攻略していくので、仲間とのコミュニケーションの取り方は変わっていきましたね。話を聞いたり、サポートしたり、分からないことは得意な人に任せたり。

一人で抱えても仕方ないことを、みんなでやるからクリアできる。
だからこそみんなの長所を引き立たせて、生かすことができる。

1人で意地にならずチームで取り組むことは、脱出ゲームだけじゃなくて仕事やプライベートのくらしの中でも生かせてるんじゃないのかな、と思います。

脱出本


レーズンぱんさん 小説を読むこと、書くことに夢中

クラシエフーズ 財務・経理グループ 入社2年目。
販社の債権管理や請求書の作成、従業員の経費精算を担当しています。

小説mono

―うまく言葉にできた!その楽しさにハマる

自分の考えをうまく言葉にできたとき楽しいし、とてもうれしい。その感情を知っているから、言葉をみつけるため試行錯誤しているときも熱中できます。

例えば「嬉しい」という感情にも、スキップしたくなるような嬉しさ、安堵のあまり泣きたくなるような嬉しさなど、いろいろありますよね。対面だと表情や声色でどの「嬉しい」なのかを相手に伝えることは容易ですが、それを言葉のみで、しかも不特定多数の人に伝えようとすると、その手法もさまざまですし、表現する人の個性も出てきます。

だから自分にとってしっくりくる表現を見つけられたとき、難しい問題が解けたときのような達成感があります。

読むときは、違うワクワク感があります。言葉に共感したり、救われたり、物語の展開にドキドキしているとき、熱中していますね。

自分のなかに批判の目線があると(例えば無名の作者だからと中身に期待をせず読み始めるとか)、あまり没入できない。何事も色眼鏡をはずさないと、そういう瞬間は得られないと思います。

柔らかい言葉遣いや表現が好きで、女性作家の小説をよく読みます。読んでいると「いい香りがする」、そんな感覚がします(笑)。

―きっかけは自分で小説を書いたこと

小さいころから、読書は嫌いではありませんでしたが、人並みに好きという程度でした。それが夢中に切り替わったのは、高校の時自分でも書いてみようと思い立ったときだと思います。

書く楽しさ、難しさを知ると、読書への取り組み方も変わり、本がもっと好きになりました。

それまで大して夢中になれないものでも、別の角度から取り組んでみると、夢中につながることもあると思います。今は書く表現を広げるために、読書でインプットを増やしています。

―くらしへの活かし方

元々自分の考えや意見をすぐ言葉に出せるわけではなかったのですが、時間をかけて言葉で表現することで、考えや感情が整理されていく。仕事に限らず、くらしの中にある出来事を受け流さず、その根源にあるものが何なのか考えるのが好きなのかもしれません。

くらしの中で様々なことを感じても、ぼんやりしていたら忘れてしまい何も残りません。ですが、その場でいちいち立ち止まって考えていても前に進めません。

だから、感じたことを一旦は溜めておいて、あとでじっくり見つめなおすための器のようなものを、誰しもが持っていると思います。器の形は人それぞれですが、僕の場合はそれがたまたま“小説(文章)を書く”という形に落ち着いたのだと思っています。

「夢中」という言葉は「好き」や「集中」よりもかなり強い言葉だと思っています。夢中になりすぎて睡眠時間がなくなるとか、そちらに気を取られて業務が疎かになるとか、そういう悪影響すらも及ぼすことのある言葉だと思います。

ですが、夢中がなくなった生活を想像すると、つまらなくて耐えられません。やはりくらしに無くてはならないものだと思います。

夢中があることでバイタリティがつく。僕自身、仕事で疲れた日、夢中がなければダラダラするだけだと思いますが、小説があるからこそもうひと踏ん張りができます。自分はまだまだ頑張れる!と前向きな気分になれます。

例えば、プレゼンの発表など、苦手なことがある日でも、「行きたくない!」とならず、「これさえ乗り切れば、“楽しい”が待っている!」と前向きな気分になりやすいと思います。宿題のあとのご褒美のケーキみたいな。ケーキは冷蔵庫にない場合もありますが、夢中は無くなることがありません。

本棚1


なるほどですね!お2人とも、夢中について教えてくれてありがとうございました😊
“まずはやってみる”というのも、自分が夢中になるものを見つける第一歩なんだなと感じます!

2人に共通していた“答えを探し当てたときの解放感”は、まさにエネルギーの源になるような、素晴らしい夢中でしたね。

夢中が、いい循環を生む。とっても大事なことがクラシエ社員観測から見えてきました。またクラシエ社員の夢中探索の機会があったらご紹介するので楽しみにしていてくださいね♪


・まずはやってみる!が、夢中への入り口
・1人ではできない、人と一緒に取り組む夢中もある
・自分が最終的に何を達成したいのかを考えてみる
・苦手なことも頑張れる、夢中はエネルギーの源
・夢中の中に、たくさんの小さい夢中がある
・ゴールにたどり着いたときの喜びがあるから、試行錯誤も楽しい


図1