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「おおいに推していこう!」アンケートから見えてきた、推し活に夢中になることが人生におよぼすキラメキについて

※推し活:自分の好きな芸能人やスポーツ選手、キャラクターなどを応援する活動の総称。贔屓(ひいき)とここでは定義します。

こんにちは、お久しぶりです。ライターHIRAです。
訳あってSUGAからHIRAに改名しました…、理由は深くは突っ込まないでください(笑)。激動の世の中、私の人生も激動です。皆様はいかがでしょうか?
この前、この話をとある人生の大先輩にお伝えしたところ「私は3回名前が変わっているぞ」ということで、上には上がいるのだなと思い知らされました。その大先輩に言わせると、私はまだピュアでひよっこだそうです(笑)
あ、全く関係ない話から始めてしまいました…すみません。本題に入りますね。というわけで、激動の世の中のちょっとした、ひと休みの時に本コラムをお読みいただけましたら幸いです。
 
推し活をテーマにしたコラムを執筆するにあたり、アンケート結果を見つつ色々調べていたなかで、推し活応援企業、株式会社oshicocoさんのウェブ記事を拝読しました。その記事によると、2024年Z世代の推し活トレンドは、バレエコア、Y2K、そしてリバイバル(ノスタルジー)とのことでした(え?)。皆様、バレエコアは知っていましたか?私は、もちろん知りません。Y2K?ファスナーはYKKか…違うか。気になる方は調べてみてくださいね。
 
リバイバルは私にもわかります。ノスタルジーも好物です。記事によるとZ世代のリバイバル推しの代表は、“たまごっち”らしいです。これはさすがにご存じですよね?そう、あの “たまごっち” です。発売が1996年ということで、2021年に25周年を記念して“たまごっちスマート”というウェアラブル型腕時計が発売されるというニュースを見ました。「え?たまごっち?懐かしいな!まだあったんだ」と昭和生まれのわたくし界隈でも話題になりましたが、実はZ世代を中心に数年前から再流行していたらしいのです。母親の女子化現象も相まって母娘一緒になって、たまごっち推しがどんどん広がったそうです。思い返すと1990年代当時もかなりの人がのめりこんでいた記憶があります。当時はゲームの中の愛するたまごっちが亡くなったからと、お寺でお葬式まであげちゃう方もいたくらいです。今も昔も推し活の情熱はすさまじいですね。
 
夢中を研究する我々としては、その推し活の情熱をもっと調べてみるのもありなんじゃないかということで、今回、夢中にGo!CRAZY!を推奨しているクラシエの社員へ推し活アンケートを行ってみました。そして、116人に回答をいただきました!ご協力ありがとうございます。早速、皆さんの推し活をウォッチしてみましょう!


推し活やってますか?アンケートでは116人中、81人が推し活実施中!

アンケートでは81人に「推し活をしている」と回答いただきました。また、「今は推し活をしてはいないけれど、昔は推し活をしていた」という人も結構いらっしゃいました。どちらかというと推し活をしている人の方が、アンケートに答えてくれていると思いますので、正確に比率を表していないとは思いますが、それでも生涯のなかで少しでも推し活歴がある人が多いのかもしれないと感じました。今回は、こうした推し活を行っている人たちを“推し人”と呼んでみようと思います。まずは、推し人の皆さんはいったい何を推しているのかをまとめてみました。

結果を見ると、アーティスト、アイドルといった音楽系の推し活をしている人が多いほか、アニメ&漫画、YouTuberなども多いですね。今の時代を感じます。こうして集計してみると、多種多様な推し活が存在することがわかりました。
 
その他の回答は15人で、ニッチな推し活としては、麻雀プロ、お笑い芸人、初音ミク、TikToker、2.5次元舞台、寺院、ハワイ、社会学者、甥っ子、会社の中のとある興味のある人(え!?)と、ユニーク過ぎるものもありました。
 
推し人の皆さんの守備範囲はかなり広いですね。ちなみに、推し人の皆さんの年代と性別はこのようになっています。

20~50代は、同じぐらいの数の人が推し活をしているようです。また、男女差もほとんどありませんでした。
 
次に推し活をしていない人の割合も出してみました。

※60代以降は回答数2名。2名とも推し活をしていると回答。

こちらは特徴が表れていて、40代が多い傾向にあります。回答内容を見ると、仕事が忙しかったり、家庭の事情で色々とお金のかかる時期ということもあるようで、経済面や時間の問題で推し活を我慢している人も多いようです。
 
推しのジャンルについては、アイドル、YouTuber、VTuber(バーチャルYouTuberの略)の推し人は20~30代が多いと思いきや、50~60代の方もいました。年代ごとに推しのジャンルが違うことを想像していましたが、お子さんに影響を受けて一緒に推し活をしているという人もいて、年代別の傾向はあまりないのが意外でした。

推し活をやっている理由が熱い!最初のきっかけは偶然の出会いも多い

 さて、次にそれぞれの推し活内容について探ってみたいと思います。推し人の皆さんはどのような理由で推し活をしているのか、また、推しに出会ったきっかけは何か、を掘り下げたいと思います。まずは、「推している理由」に記載されていた、推し人の皆さんの熱い思いのこもった回答を見ていきましょう。

・元気をもらえる。曲を聞くと頑張れる。私生活の楽しみが増え、仕事を頑張れる活力に変えられるから。(推し:アーティスト、20代 男性)
・私にとって「推し」は、今の世の中を共に生き抜く同士のような存在です(≠疑似恋愛対象)。推しの成功や、反対に上手くいかないことをリアルタイムで見守り、応援することで、「この世界に、こんなに努力している人がいるんだ!私も頑張ろう!」と思えるからです。(推し:アイドル、20代 女性)
・俳優さんの中でも特にいまは劇団四季の女性俳優さんです。歌声も姿かたちも素晴らしく、素敵でかわいい♡東京まで観に行くことが、リフレッシュになっています。理由はやはり楽しいこと。喜怒哀楽の喜楽を刺激してくれます。(推し:俳優、30代 女性)
・アニメ、ゲームのロボット系全般。かっこいいから!何かに没頭できるって素晴らしいことだと思います。(推し:キャラクター、30代 男性)
・アイドルとアニメの推しがあります。アイドルは才能に一目惚れ。アニメはかわいさの中にか弱さもあり守ってあげたくなるから。心の支えになるし、仲間ができる。仕事への活力にもなります。(推し:アイドル・アニメ&漫画、40代 女性)
・星野源さんの歌と演技が好きなため。日向坂46のバラエティセンスが好きなので冠番組だけ見ています。新曲が出ると気分が上がります。(推し:アーティスト、40代 男性)
・YouTuber おのださんです。国内・海外など旅行の動画をされていて私自身も旅行大好きなので興味深く好感が持てるからです。見ていると素の自分になれます。(推し:YouTuber、50代 女性)
・ひいきにしたくなる。応援していて心地良いから。何かを応援しているという気持ちはプラスです。(推し:スポーツ選手&チーム、50代 男性)
・曲が素敵でいつでも聞きたいと思うから。(推し:アーティスト、60代 男性)

他にもたくさんの熱い回答をいただいており、全部紹介したいのですが、紙面の都合もあるのでごめんなさい!でも多くの人がただ好きというだけでなく、「曲を聴くと頑張れる」「日々の大切な楽しみ」と、活力になっていたり、「推しを通じて友達ができた」など、自分の生活にプラスになっていることがよくわかりました。
 
続いて、推しとの出会いや推すことになったきっかけについて、アーティストやアイドル推しの人たちの回答からご紹介します。

・ヴィレッジヴァンガードに行った時にたまたまかかっていた曲が良いなと思い、その場でそのアーティストについて調べました。(推し:アーティスト、20代、女性)
・向井康二さん(Snow Man)の推しです。友達に別グループのアイドルを布教され、そこで向井くんに出会い、惹かれたから。(推し:アイドル、20代、女性)
・TikTokで流れてきた。曲のインパクトがすごくリピートしていたら、ダンスも顔も理想的な人をその中から見つけて、その人となりを調べていくうちに沼った。(推し:アイドル、20代 女性)
・知り合いから勧められた。YouTubeなどで曲を聞きはまり、ライブに参加すると熱が凄く鳥肌が立ち夢中になっていきました。(推し:アーティスト、20代、男性)
・推しが出演している韓国ドラマがきっかけ。その流れで曲を聴き、歌唱力に感動して推し始めました。(推し:アーティスト、30代 女性)
・他のアーティストを目当てにライブに行った際、推しとなるグループを初めて目にして、曲を聞いて、何かいいじゃん!!と思ったのがはじまりです。(推し:アーティスト、30代 女性)
・ジムでいつも流れている曲(推し:アーティスト、40代 女性)
・テレビを観ていて見た目がタイプだったのが最初だと思います。そこから推しの活動すべてが、素敵だったので、そこから応援し続けています。(推し:アーティスト、40代 女性)
・子供がみていた画面を一緒にのぞいてそこからはまりました。(推し:アイドル、40代 女性)
・ショッピングモールで歌っているのをたまたま見かけて。(推し:アーティスト、50代 女性)
・技術系のWebで面白い仮歌ソフトが出るという記事を見て、販売された後の盛り上がりを追いかけている内に推しへと昇華していました。(推し:初音ミク、50代 男性)

アーティストやアイドルの推し人に意外と多いのが、お店のBGMや、テレビやライブ会場などでたまたま見かけたなど、偶然の出会いです。中には、鳥肌ものの衝撃的な出会いや、一目惚れといったケースもあり、これはもう推しとの運命の出会いと思わざるを得ないですね。一方、ご友人の紹介や家族つながりという人もいました。気になるのは「布教」という単語を使う人も見られたこと。推し活が一種の宗教的なものになっているのでしょうか…!推し活の情熱と活動は底の知れない深い沼…なのかもしれません。そこで、次に各推し人の皆さんの推し方を探ってみたいと思います。

推し方は人それぞれ。そして時に沼!こんなに多彩な推し人の姿が!

推し活をしている人は、それぞれ推し方に様々な特徴があるようです。そこで、推し活をするうえでのこだわりやマイルールについての回答を見ていきたいと思います。

・文房具や日用品等は、ついつい推しカラーを選んでしまいます。(推し:アイドル、30代、女性)
・個人的には原作至上主義なので原作と公認の創作物以外は認めない。(推し:ゲーム、20代、男性)
・CDは複数枚買う意味を感じない、本当の推しのためにならない。複数枚買って配るあてもない。(推し:アーティスト・アイドル、20代、女性)
・グッズは買いません。そのようなグッズ展開が似合うようなキャラクター性ではないと思っているので。(推し:キャラクター、20代、女性)

なるほど、アイドルの推しカラーを選んでしまうのはわかる気がします。お部屋中推しカラーで染めたくなりますよね。原作至上主義というのも共感できる気がします。これは個人差があるとは思いますが、原作とのズレをどうしても認められないという方もいますよね。CDを複数買わないというマイルールは予算のこともあるとは思いますが、本当に推しのためにならないという高尚な理由によるところが素晴らしいですね。よくCDにランダムに特典が付いているものもあって、コンプリートするために仕方なく何枚も買うことになるケースも見かけますが、そうやってランキングが上位になっても複雑な気持ちになりますよね。グッズ展開が似合わないキャラだから買わない!というのも、こだわりを貫いていて潔いと思いました。

・対象が人だといつか終わりがあるので、推せるときは全力で推せ。対人であれば、終わりがあるので、時間とお金を惜しむな。(推し:YouTuber、30代、女性)
・「行ける時に行っとく」。自分、向こう、どちらともに明日どうなるか分からない。行っとけば良かったという後悔はしたくない。(推し:アニメ&漫画・小説・アーティスト、50代、女性)
・いつ無くなるかわからないので、推せる時に全力で推す。推し活は生活の中に溶け込んでいるので、時間をとして考えたら常に。(推し:アイドル、40代、女性)
・妥協しない。いつ推せなくなるかわからないので、予算も時間も妥協しないこと。(推し:アイドル、20代、女性)
・試合は可能な限り視聴する。負け試合でも最後まで応援する。(推し:スポーツ選手&チーム、20代、男性)

推し対象が人かモノ(アニメやキャラクターなど)の違いとして、人の活躍にはいつか終わりが来るというのも確かにありますよね。回答を見てなるほどと思いました!いつかくる引退?の時に備え、後悔しないように、いま全力応援するというのもよくわかります。ただ、一生涯ずっと引退しない可能性もあるので、予算が無限大なのはちょっと危険な気もしますね(笑)。

・SNSでアンチを見付けたらブロックして今後視界に入らないようにする。(推し:アーティスト・アイドル、20代、女性)
・自分のペースを乱さないこと。SNSを見すぎないこと。全体的に「無理しないこと、他のファンと比べないこと」を大事にしています。(推し:アーティスト・アイドル、20代、女性)
・ネットリテラシーを大切にし、度が過ぎた「応援」をしない。炎上したときは拡散せず、あえてネットを見ないようにする。(推し:YouTuber 、20代、女性)
・SNSは基本見るだけ、推しに対して辛口でいること。(推し:アイドル、40代、女性)
・SNSで余計なことを発信しない。語る時は相手の出方や熱を量ってから開示する。依存し過ぎない(シーズンオフが辛くなるので)。(推し:スポーツ選手&チーム、30代、男性)
・仲間グループラインを通じあれこれと討論し、原作を含め幅広く考える。(推し:俳優、40代、女性)

今の時代はSNSとの向き合い方もこだわりやマイルールが必要ですよね。誰でも気軽に思ったことを書き込めてしまうSNSは、どうしても内容も感情的なものや、とげのあるものになりがちです。炎上などに巻き込まれないためにも必要な心構えですね。

・楽しく元気に純粋な気持ちで応援すること。(推し:アイドル、20代、女性)

私のなかでは、このこだわりが一番気に入りました。推し活を想像したときに、ついつい完璧を追い求めてしまい、沼りまくって抜け出せなくなることもありそうです。ライブは全部行かなきゃと自分のキャパを越えて遠征をしたり、グッズをコンプリートするために金銭的にも無理をしてしまったり、自分のこだわりに縛られて窮屈な生活になってしまったり、異なる意見を言う人たちと壁を作ってしまったりなど、気づくといつのまにかなんだか苦行になっている?なんてことになりかねません。こうした推し苦行にならないために、楽しい、元気、純粋な気持ちの3つの信念を見失ってはいけませんね。この信念があれば、「楽しめるならまあこれでいいか」「体調崩しては元も子もないから無理しない」「私にピュアな気持ちがあれば、完璧な推し活でなくてもそれでいい」と思えるかもしれません。

推し活をしていない人の回答から見る、推し活の覚悟と価値

これまで、推し活をしている人の回答から、推し活のきっかけや各自様々な沼り方を見てきましたが、ここで「推し活をしていない」人の回答も見てみたいと思います。

・推し活をする、推しに会うために仕事や学業を頑張るなど、推しの存在が日々のモチベーション維持に役立ちそう。しかし、金銭面が個人的には大きくマイナスに感じる。お金は推しよりもなるべく自分や家族に使いたい。(20代、男性)
・推しがいると、生きる目的や休日の楽しみなどになると思うので、推しがいる人は羨ましい。何かを夢中で応援したり好きになったりする気持ちは、人生を豊かにすると思うので素晴らしいことだと思う。(20代、女性)
・プラス面では、精神面の支えになりそうだが、一方で失ったりするとショックも大きそう。金銭的に大変そう。(30代、男性)
・楽しそうだなと思いつつ、お金がかかりそう。推し活のためにお金を使うより、美味しいものを食べたり、欲しいものを買ったりしたい。(30代、女性)
・推しがいる人は楽しそうだな、とは思いますが、日々の暮らしが忙しくて時間もお金もさけないなというのは最近感じています。学生の頃は好きなハリウッド女優がいてその人の情報をネットで調べたり、映画をみまくったり・・というのはしたりしましたが、今のほうがSNSもあったりして推し活がしやすい、はまりやすい環境なのかなとおもったりしました。(40代、女性)
・好きな事、人に興味を持って生活するのはいい事であると思う反面、活動をするにあたり金銭面の負担が大きくなりすぎる事は問題だと思う。(40代、男性)
・推しがいたら、お金を散在して足りないんだろうな、と思う側面、推しのために”遠征”していたり“布教”活動などその情熱がうらやましくもある。自分の性格的には一点集中ではなく、浅く幅広く色々情報を得たいタイプのため、推しはいなくとも気がラクではある。(40代、女性)
・熱中出来たり感動出来たりするものがあり、羨ましく思います。(40代、男性)
・推しがある人がすごくうらやましいです。推しがあるだけでイキイキしているし、楽しそうだし。例えばアイドルが推しの人は全国に追っかけしたり、推しキッカケで友達が増えたり。とにかく楽しそうでうらやましい。年齢重ねている方は若々しいです。私は熱中したり、人や物に興味を持ったことがないです。かけるお金もないです。何をキッカケにそうなるのか知りたいです。(50代、女性)

大半の人が、「推しのある人がうらやましい」との回答をしているのが印象的でした。「年齢を重ねている人は若々しい」という意見もあり、推し活にはアンチエイジングの効果もありそうですね!
 
私としては、「推し活をうらやましく思いつつも、広く浅く派で気がラク」という人の回答に共感してしまいました。そうなのです!私は頑固な部分があるくせに自由人気質のため、自分のこだわりがあると疲れてしまう羽目になるので、最初から無い方が楽と言えば楽なんですよね。実は私は推し活はやっていない状態なのですが、好きなものはあります。ただ、推し活には踏み込んでいないのです。私のようなタイプは推し活の世界に入る覚悟と体力が用意できていないと難しいのです。でも若々しくいたいんだけどなあ…。
 
もうひとつ、回答で多かったのがお金の不安です。推し活に出費が伴うことは覚悟する必要があるため、手を出せないという人もいました。ただし、お金のかかる推し活だけではなく、お金があまりかからない推し活もあるので、工夫次第で推し活生活を楽しむことはできそうです。私もお金がかからないなら推し活をやってもいいかもと思います。個人的にはYouTubeのエガちゃんねる(江頭2:50さんのYouTubeチャンネル)が好きなので(すでにチャンネル登録済み)それと、あと寺院推し活をやってみようかなと…、このコラムを執筆しつつ、密かに“あたおか寺院推し人”(注:「あたおか」エガちゃんねる登録ユーザーの事)となっている自分を心に描いているところです。

「やっぱ推し活やってて、良かった!」の声を可能な限り紹介。推し人よ、おおいに推してキラメいていこう!

推し活コラムを執筆していて、締めの結論はどうしようかと考えていたのですが、それはやめることにしました。私が思ってた以上に推し人の皆さんは、推しに対して計り知れない情熱と愛情を注いでいて、持っている信念や、哲学も底が見えないほど奥が深くて多様です。私ごときが、浅はかな気持ちでまとめられるわけがありません。
 
その代わりに「やっぱ推し活やってて、良かった!」という回答を可能な限りご紹介して締めくくりたいと思います。読者の皆さんがそれぞれ感じたことを結論にしていただけたら幸いです。そして、推し活をしている推し人の皆さんには、「いつも推しが輝いて見えていると思うけど、推し活をしている皆さんも輝いてきらめいています。これからも、元気で、楽しく、純粋に、おおいに推しなさい!」とエールを送りたいと思います。ここまでお読みいただきありがとうございました。

・ライブとかに行く予定ができると、生きる楽しみにつながる。暇な時間がつぶせる。(推し:アーティスト、20代、男性)

・生きる糧。支えになっている。尊敬できる部分、自分もそうなりたいと思う部分がある。推しの言葉に救われることが沢山あるし、辛いことがあっても「もう少し頑張ってみよう」という気になる。推している瞬間や推しが頑張っている瞬間、活躍している瞬間に立ち会うと楽しい。推しがいないよりも気持ちを明るく、前向きに保てていると思う。このように「この人を推していて良かった」と思う瞬間が沢山ある。(推し:アーティスト・スポーツ選手&チーム、20代、女性)

・生活が楽しくなること。推しのSNS更新や配信、イベントを追うことで刺激となり、仕事の活力につながっている。(推し:YouTuber、20代、女性)

・奈須きのこの持つ独特な世界観を中心に各種作品が展開されており、商業的な成功よりも彼らの好きなものやことが純粋に発露されていることが非常に好感が持てる。帰ってくる家みたいな安心できるもの。(推し:アニメ&漫画・ゲーム、20代、男性)

・TWICEです。仲良しで、仲間思いで、努力家で、結成して10年もたつのに今でも第一線でアイドル活動してくれていて、ずっと変わらず可愛くて美しい9人を見ているだけで元気がもらえます。写真や映像を見るだけで元気をもらえる点や、ライブなどがあるときはそれを糧にいつも以上に頑張れる点です。(推し:アイドル、20代、女性)

・FANTASTICS from EXILE TRIBEの堀夏喜さん。推しがLIVEでステージの上で踊っている姿が誰よりも何よりもかっこよくて、推しの夢グループの夢を一緒にかなえたいと思えます。また、仕事を頑張ろうと思わせてくれるのも落ち込んだ時に力になってくれるのも推しの存在が大きく、推しを通じてできた友達もいて本当に楽しいので推し活をしています。推してよかったと思うのは、仕事を頑張れること、自分磨きをしようと思えること、友達が増えて世界が広がったことです。(推し:アーティスト、20代、女性)

・WEST.です。学生時代に歌番組で見てかっこいいなと思ったので。”推し”の方が忙しく頑張っているんだから私も頑張らなきゃ、という気持ちになります。(推し:アイドル、20代、女性)

・生活の充実と活力の源になることです。推しがいるだけで小目標や楽しみが常にできます。自己表現のツールとしても使えますし、コミュニケーションツールにもなります。お金はかかりますが、総合するといいことばかりだという気がします。(推し:アイドル・キャラクター、20代、男性)

・推しが活躍するとうれしくなり気分が高揚する。趣味の話をする時に困らない。趣味を通じていろんな人と仲良くなれる。(推し:アニメ&漫画・スポーツ選手&チーム、30代、男性)

・面白そうな人だから。話をしてみたいと思う。いるだけで、あっ!いる!ってモチベーションが上がる。決して恋愛感情ではない。ただ勝手に推しているだけ。(推し:会社の中で興味のある人、30代、女性)

・hololive(ホロライブ)を箱推ししています。元気を貰えます!基本がライブ配信ということもあり話すのが上手く配信を見ていると楽しい気持ちになります。たまに発生する奇跡のようなハプニングが見物です。歌が上手な子もいれば下手な子、ダンスが上手い子もいれば下手な子もいる中、全員がひたむきに努力している姿に推せます。趣味が増え、オンラインのみならずオフラインでの友人も増えました。配信で投稿が採用されたときはとてつもなく嬉しいです!また、中にはフーズ製品で知育菓子を作る配信がありとても楽しく作って美味しいと言って食べてくれたことが嬉しかったです(大神ミオさん)。(推し:アイドル・YouTuber、30代、男性)

・そのキャラクターたちが、楽しそうに生活している姿にほっこりしたり、不条理な世界でも頑張る姿に勇気をもらったりできるからです。自分が今まで知らなかった世界を知ることができ、新たな興味の扉が開くことがあります。(推し:キャラクター、30代、女性)

・日ハム時代の大谷翔平くんです。元々はそんなに有名じゃないころから推していたのですが、はじめはプレーよりも圧倒的外見の良さから始まりました。今は海外で頑張っている姿を見たり、発言一つ一つが尊くて、自分も頑張ろうという気になれます。スポーツで活躍する姿をみて応援したり、発言一つ一つが心に染みたり、顔が良くて幸せです。(推し:スポーツ選手&チーム、30代、女性)

・ゲーム実況系ユーチューバーの4名を推しています。推している理由は日常的にYouTubeを見ており、ゲーム機器を触る機会が無くなった今の生活でもゲームには興味があり、ゲーム実況コンテンツを見始めたのがきっかけです。TOP4という名前で、グループ交流をしており、ゲームを友達とやる自分自身の生活ではなかなか体験できないわちゃわちゃ感が、楽しく動画を見ています。毎日の楽しみとルーティンになっているので、生活に馴染んでおり私の推しとして君臨しています。対人の推しのため、同じ時間を過ごしているので、新しい情報が出てきて、飽きるスピードが遅いのがプラスです。(推し:YouTuber 、30代 女性)

・伊達朱里紗(麻雀プロ・声優)さん。学生時代の友人(齋藤豪・麻雀プロ)と仲が良く、声優としても自分の好きな作品(アイドルマスターシンデレラガールズ)の難波笑美役で活躍しているので縁を感じて。推しのイベント最優先でスケジュールが決まるので毎日が楽しいです。(推し:声優・麻雀、40代、男性)

・物心ついたときから,理由なく好き。猫を見ると癒される,猫探しが旅行や外出の目的になる。(推し:猫、40代、男性)

・スキマスイッチ。曲の世界観が好き。毎年、ライブに行くことを楽しみに日々の仕事や家事、育児を頑張っている。曲を聞くと気分が上がる。(推し:アーティスト、40代、女性)

・司馬遼太郎の小説を愛してやまない。落ち込んだ時など愛読書を読むことで、自らを励まし勇気をもらえる。(推し:小説、50代、男性)

・家族と共通の話題になったり、新しい行動パターンができたこと。(推し:アニメ&漫画、アーティスト、50代、女性)

・美しいビジュアルとポンコツな一面のギャップです。曲を聴いたり映像を観たり、気持ちを切り替えることができて、仕事でくよくよ悩むことが無くなりました。若い同僚と推し活談しています。マンネリした生活が一転しました。(推し:アーティスト、50代、女性)

・毎年ハワイに行きます。散財になりますが、ハワイ滞在時の心地良さには代えられません。年1回、特大の楽しみは「こころの洗濯」のようなもので、人生の糧になっています。(推し:ハワイ、60代、男性)

ライター:HIRA
イラストレーター:カズシ