※推し活:自分の好きな芸能人やスポーツ選手、キャラクターなどを応援する活動の総称。贔屓(ひいき)とここでは定義します。
こんにちは、お久しぶりです。ライターHIRAです。
訳あってSUGAからHIRAに改名しました…、理由は深くは突っ込まないでください(笑)。激動の世の中、私の人生も激動です。皆様はいかがでしょうか?
この前、この話をとある人生の大先輩にお伝えしたところ「私は3回名前が変わっているぞ」ということで、上には上がいるのだなと思い知らされました。その大先輩に言わせると、私はまだピュアでひよっこだそうです(笑)
あ、全く関係ない話から始めてしまいました…すみません。本題に入りますね。というわけで、激動の世の中のちょっとした、ひと休みの時に本コラムをお読みいただけましたら幸いです。
推し活をテーマにしたコラムを執筆するにあたり、アンケート結果を見つつ色々調べていたなかで、推し活応援企業、株式会社oshicocoさんのウェブ記事を拝読しました。その記事によると、2024年Z世代の推し活トレンドは、バレエコア、Y2K、そしてリバイバル(ノスタルジー)とのことでした(え?)。皆様、バレエコアは知っていましたか?私は、もちろん知りません。Y2K?ファスナーはYKKか…違うか。気になる方は調べてみてくださいね。
リバイバルは私にもわかります。ノスタルジーも好物です。記事によるとZ世代のリバイバル推しの代表は、“たまごっち”らしいです。これはさすがにご存じですよね?そう、あの “たまごっち” です。発売が1996年ということで、2021年に25周年を記念して“たまごっちスマート”というウェアラブル型腕時計が発売されるというニュースを見ました。「え?たまごっち?懐かしいな!まだあったんだ」と昭和生まれのわたくし界隈でも話題になりましたが、実はZ世代を中心に数年前から再流行していたらしいのです。母親の女子化現象も相まって母娘一緒になって、たまごっち推しがどんどん広がったそうです。思い返すと1990年代当時もかなりの人がのめりこんでいた記憶があります。当時はゲームの中の愛するたまごっちが亡くなったからと、お寺でお葬式まであげちゃう方もいたくらいです。今も昔も推し活の情熱はすさまじいですね。
夢中を研究する我々としては、その推し活の情熱をもっと調べてみるのもありなんじゃないかということで、今回、夢中にGo!CRAZY!を推奨しているクラシエの社員へ推し活アンケートを行ってみました。そして、116人に回答をいただきました!ご協力ありがとうございます。早速、皆さんの推し活をウォッチしてみましょう!
推し活やってますか?アンケートでは116人中、81人が推し活実施中!
アンケートでは81人に「推し活をしている」と回答いただきました。また、「今は推し活をしてはいないけれど、昔は推し活をしていた」という人も結構いらっしゃいました。どちらかというと推し活をしている人の方が、アンケートに答えてくれていると思いますので、正確に比率を表していないとは思いますが、それでも生涯のなかで少しでも推し活歴がある人が多いのかもしれないと感じました。今回は、こうした推し活を行っている人たちを“推し人”と呼んでみようと思います。まずは、推し人の皆さんはいったい何を推しているのかをまとめてみました。
結果を見ると、アーティスト、アイドルといった音楽系の推し活をしている人が多いほか、アニメ&漫画、YouTuberなども多いですね。今の時代を感じます。こうして集計してみると、多種多様な推し活が存在することがわかりました。
その他の回答は15人で、ニッチな推し活としては、麻雀プロ、お笑い芸人、初音ミク、TikToker、2.5次元舞台、寺院、ハワイ、社会学者、甥っ子、会社の中のとある興味のある人(え!?)と、ユニーク過ぎるものもありました。
推し人の皆さんの守備範囲はかなり広いですね。ちなみに、推し人の皆さんの年代と性別はこのようになっています。
20~50代は、同じぐらいの数の人が推し活をしているようです。また、男女差もほとんどありませんでした。
次に推し活をしていない人の割合も出してみました。
こちらは特徴が表れていて、40代が多い傾向にあります。回答内容を見ると、仕事が忙しかったり、家庭の事情で色々とお金のかかる時期ということもあるようで、経済面や時間の問題で推し活を我慢している人も多いようです。
推しのジャンルについては、アイドル、YouTuber、VTuber(バーチャルYouTuberの略)の推し人は20~30代が多いと思いきや、50~60代の方もいました。年代ごとに推しのジャンルが違うことを想像していましたが、お子さんに影響を受けて一緒に推し活をしているという人もいて、年代別の傾向はあまりないのが意外でした。
推し活をやっている理由が熱い!最初のきっかけは偶然の出会いも多い
さて、次にそれぞれの推し活内容について探ってみたいと思います。推し人の皆さんはどのような理由で推し活をしているのか、また、推しに出会ったきっかけは何か、を掘り下げたいと思います。まずは、「推している理由」に記載されていた、推し人の皆さんの熱い思いのこもった回答を見ていきましょう。
他にもたくさんの熱い回答をいただいており、全部紹介したいのですが、紙面の都合もあるのでごめんなさい!でも多くの人がただ好きというだけでなく、「曲を聴くと頑張れる」「日々の大切な楽しみ」と、活力になっていたり、「推しを通じて友達ができた」など、自分の生活にプラスになっていることがよくわかりました。
続いて、推しとの出会いや推すことになったきっかけについて、アーティストやアイドル推しの人たちの回答からご紹介します。
アーティストやアイドルの推し人に意外と多いのが、お店のBGMや、テレビやライブ会場などでたまたま見かけたなど、偶然の出会いです。中には、鳥肌ものの衝撃的な出会いや、一目惚れといったケースもあり、これはもう推しとの運命の出会いと思わざるを得ないですね。一方、ご友人の紹介や家族つながりという人もいました。気になるのは「布教」という単語を使う人も見られたこと。推し活が一種の宗教的なものになっているのでしょうか…!推し活の情熱と活動は底の知れない深い沼…なのかもしれません。そこで、次に各推し人の皆さんの推し方を探ってみたいと思います。
推し方は人それぞれ。そして時に沼!こんなに多彩な推し人の姿が!
推し活をしている人は、それぞれ推し方に様々な特徴があるようです。そこで、推し活をするうえでのこだわりやマイルールについての回答を見ていきたいと思います。
なるほど、アイドルの推しカラーを選んでしまうのはわかる気がします。お部屋中推しカラーで染めたくなりますよね。原作至上主義というのも共感できる気がします。これは個人差があるとは思いますが、原作とのズレをどうしても認められないという方もいますよね。CDを複数買わないというマイルールは予算のこともあるとは思いますが、本当に推しのためにならないという高尚な理由によるところが素晴らしいですね。よくCDにランダムに特典が付いているものもあって、コンプリートするために仕方なく何枚も買うことになるケースも見かけますが、そうやってランキングが上位になっても複雑な気持ちになりますよね。グッズ展開が似合わないキャラだから買わない!というのも、こだわりを貫いていて潔いと思いました。
推し対象が人かモノ(アニメやキャラクターなど)の違いとして、人の活躍にはいつか終わりが来るというのも確かにありますよね。回答を見てなるほどと思いました!いつかくる引退?の時に備え、後悔しないように、いま全力応援するというのもよくわかります。ただ、一生涯ずっと引退しない可能性もあるので、予算が無限大なのはちょっと危険な気もしますね(笑)。
今の時代はSNSとの向き合い方もこだわりやマイルールが必要ですよね。誰でも気軽に思ったことを書き込めてしまうSNSは、どうしても内容も感情的なものや、とげのあるものになりがちです。炎上などに巻き込まれないためにも必要な心構えですね。
私のなかでは、このこだわりが一番気に入りました。推し活を想像したときに、ついつい完璧を追い求めてしまい、沼りまくって抜け出せなくなることもありそうです。ライブは全部行かなきゃと自分のキャパを越えて遠征をしたり、グッズをコンプリートするために金銭的にも無理をしてしまったり、自分のこだわりに縛られて窮屈な生活になってしまったり、異なる意見を言う人たちと壁を作ってしまったりなど、気づくといつのまにかなんだか苦行になっている?なんてことになりかねません。こうした推し苦行にならないために、楽しい、元気、純粋な気持ちの3つの信念を見失ってはいけませんね。この信念があれば、「楽しめるならまあこれでいいか」「体調崩しては元も子もないから無理しない」「私にピュアな気持ちがあれば、完璧な推し活でなくてもそれでいい」と思えるかもしれません。
推し活をしていない人の回答から見る、推し活の覚悟と価値
これまで、推し活をしている人の回答から、推し活のきっかけや各自様々な沼り方を見てきましたが、ここで「推し活をしていない」人の回答も見てみたいと思います。
大半の人が、「推しのある人がうらやましい」との回答をしているのが印象的でした。「年齢を重ねている人は若々しい」という意見もあり、推し活にはアンチエイジングの効果もありそうですね!
私としては、「推し活をうらやましく思いつつも、広く浅く派で気がラク」という人の回答に共感してしまいました。そうなのです!私は頑固な部分があるくせに自由人気質のため、自分のこだわりがあると疲れてしまう羽目になるので、最初から無い方が楽と言えば楽なんですよね。実は私は推し活はやっていない状態なのですが、好きなものはあります。ただ、推し活には踏み込んでいないのです。私のようなタイプは推し活の世界に入る覚悟と体力が用意できていないと難しいのです。でも若々しくいたいんだけどなあ…。
もうひとつ、回答で多かったのがお金の不安です。推し活に出費が伴うことは覚悟する必要があるため、手を出せないという人もいました。ただし、お金のかかる推し活だけではなく、お金があまりかからない推し活もあるので、工夫次第で推し活生活を楽しむことはできそうです。私もお金がかからないなら推し活をやってもいいかもと思います。個人的にはYouTubeのエガちゃんねる(江頭2:50さんのYouTubeチャンネル)が好きなので(すでにチャンネル登録済み)それと、あと寺院推し活をやってみようかなと…、このコラムを執筆しつつ、密かに“あたおか寺院推し人”(注:「あたおか」エガちゃんねる登録ユーザーの事)となっている自分を心に描いているところです。
「やっぱ推し活やってて、良かった!」の声を可能な限り紹介。推し人よ、おおいに推してキラメいていこう!
推し活コラムを執筆していて、締めの結論はどうしようかと考えていたのですが、それはやめることにしました。私が思ってた以上に推し人の皆さんは、推しに対して計り知れない情熱と愛情を注いでいて、持っている信念や、哲学も底が見えないほど奥が深くて多様です。私ごときが、浅はかな気持ちでまとめられるわけがありません。
その代わりに「やっぱ推し活やってて、良かった!」という回答を可能な限りご紹介して締めくくりたいと思います。読者の皆さんがそれぞれ感じたことを結論にしていただけたら幸いです。そして、推し活をしている推し人の皆さんには、「いつも推しが輝いて見えていると思うけど、推し活をしている皆さんも輝いてきらめいています。これからも、元気で、楽しく、純粋に、おおいに推しなさい!」とエールを送りたいと思います。ここまでお読みいただきありがとうございました。
ライター:HIRA
イラストレーター:カズシ