ビーチバレーじゃないよ、ビーチボールバレーだよ。誰でも楽しめるのが魅力のクラシエ「ビーチボールバレー部」
クラシエの公式部活動をご紹介!今回はちょっと珍しい運動部です
クラシエのスローガン「夢中になれる明日」
クラシエの商品が誰かの夢中に寄り添い、続いていく明日に役立つ企業でありたい、という想いが込められています。
「社員自身の夢中も応援しよう!」と、2022年からクラシエ社内に、26の「公式部活動」が発足しました。
今回は、公式部活動が始まる前から部として活動していたクラシエホームプロダクツ 津島工場の「ビーチボールバレー部」をご紹介。実は、この部活動が公式部活動発足のきっかけになりました。
そもそも「ビーチボールバレー」とはどんなスポーツなのでしょうか。津島工場の阪本が、競技の特徴や魅力、部の活動内容などについて、部長の井上 大輔さんに聞きました。
子どもから70歳以上まで!誰もが参加できるビーチボールバレー
「ビーチボールバレー」とは、空気をフーっと入れて膨らませる、ビーチボールを使って体育館で行う競技。バドミントンのダブルスのコートを使い、4対4でバレーボールのように手を使ってネット越しにボールを打ち合うスポーツです。
「海でやる“ビーチバレー”とよく間違われて、『焼けてませんね』と言われるんです」と井上さんは笑います。
サーブは下から打つというルールがありますが、3回以内で相手コートに返球するのはバレーボールと同じ。
ボールは直径27cmと大きく、柔らかくて当たっても痛くないうえに、ネットもバドミントンと同じ高さで低めのため、子どもから高齢者まで楽しめるのが大きな特徴です。井上さんいわく、「コートも広くないので、運動が苦手な人でも大丈夫」とのこと。
井上さんがこのスポーツを始めたのはおよそ8年前。元々ビーチボールバレーをやっていた同僚に「運動しているけど、来てみる?」と誘われたのがきっかけでした。
ちょうど、身体を動かしていた製造部から異動し、運動不足でお腹周りが気になっていたため、参加してみることにした井上さん。そこで驚いたのが、70歳以上の高齢の方も参加していたことです。
「最初に参加したときに、高齢の方がいるチームと対戦したのですが、技がたくさんあって、翻弄されて負けてしまったんです」と、豪快に笑う井上さん。このお話からも「全世代みんなで楽しむことができる」という競技の魅力がよく分かります。
ビーチボールバレーの魅力を知った井上さんは、津島工場内のスポーツ好きの有志と一緒に、活動するようになりました。仕事や家庭の事情で人数が減り、活動中止になりそうになったこともありましたが、若手メンバーから「やりたい!」「続けたい!」という声が上がり、それならばと、続けることに。若手メンバーが要望を伝えやすいのも、井上さんの明るく親しみやすい人柄の賜物かもしれません。
その後、クラシエで社内の部活動を応援が始まったため、2022年から公式部活動として新たにスタートしました。
コロナ禍で接点が減った今、コミュニケーションの場として活用してほしい
活動は月に2回、水曜日の19時~21時まで。場所は地域の中学校の体育館を借りています。活動内容は、基本練習ではなく、もっぱら試合形式で楽しむことをメインにしているそうです。
部員は現在17人で、男女比は半々くらい、年齢も幅広いメンバーが参加しています。仕事などの都合で参加できないメンバーもいますが、以前工場で勤務していた方々にも参加してもらい、毎回10人ほどが集まっています。
活動には誰でも参加可能なので、気軽にいろんな人に声をかけています。パート・アルバイトの方はもちろん、そのお子さんや友人に参加してもらうことも。人数が集まらないと試合ができないこともあり、社外の方の参加も大歓迎です。
公式な部活動にしたのは、部費でボール代や体育館使用料を賄えることに加え、コロナ禍でこれまで(地元の方も招き)津島工場で毎年開催されていた、夏祭りなどのイベントが中止になってしまったことも理由の一つでした。井上さんは「他の社員との接点が少なくなるなか、コミュニケーションの場として活用してほしい」と話します。実際に、部員同士は職場でも話しかけやすくなるため、他部署との情報交換が活発になるメリットもあるのだとか。
公式部活動になるタイミングで部長に就任した井上さん。年長者として責任を負いつつも、今後を考えて実質的な運営は若手に任せていく予定だそうです。
魅力は「技」の豊富さ。習得をめざすうちにどんどん夢中に
井上さんはビーチボールバレーの魅力について、子どもから高齢者まで誰でも参加しやすい点に加えて、「技の豊富さ」を挙げます。ボールが大きくて空気抵抗を受けやすいこともあり、回転をかけたり変化をつけたりしやすいのだそうです。
津島工場のある地域はビーチボールバレーが盛んなので、他のチームとの交流もあります。井上さんも他のチームの上手い人に教えてもらい、さまざまなテクニックを習得するうちに、もっと上手くなりたいと、どんどん夢中になっていきました。また、思いっきりボールを打つことが、ストレス解消にもなっているのだとか。
若手のメンバーも「技の習得」に魅力を感じている様子で、技に挑戦しては、一喜一憂しているといいます。
競技に参加する上で大変なことを聞くと、「うーん」と熟考する井上さん。
個人的に困っているのは「ジャンプしなくてもブロックができるネットの高さなのですが、思わずジャンプをしてしまい、ボールが当たってメガネが飛んで行ってしまうこと」だそう。最近は体力の低下が悩みどころで、昔はもっと走れていた気がするけど、体が心に追い付かなくなってきた感がある、と笑います。
現在は楽しく活動することがメインですが、以前は津島工場のメンバーで公式大会に出場していたこともありました。年代や男女別の試合はもちろん、男女混合の試合もあり、試合のスタイルは豊富です。
「公式戦での男子の試合はすごい迫力で驚くかもしれません。特に消防士さんのチームはやはり日頃から鍛えているだけあって強かったです。上には上がいると実感しましたね」と、井上さんは振り返ります。
公式戦では公式のボールを使っていますが、打ったとたんにボールが割れてしまうこともあるのだそう。このお話からもトップレベルの試合の迫力が伝わってきます。
ちなみに公式戦に出場するためには、他のチームの試合の審判をするため、審判のライセンスが必要です。井上さんも以前は持っていましたが、更新していないため、出るとしたら、再取得する必要があるそうです。また、今は厳密にルール通りではなく、ある程度自由にやっていますが、公式戦に出るのならば、ルールに違反しないように練習する必要もあるといいます。
今後の活動について、「新しい社員も増えたので、色々な人に参加してもらい、より工場に慣れ親しんでもらえれば」と語る井上さん。
公式戦はまだハードルが高いですが、愛知県はビーチボールバレーが盛んな地域で、市民大会も複数開催されているので、希望者がいれば参加してもいいと考えているとか。
誰でも参加しやすい競技なので、「クラシエ大会」開催の可能性もあるのでは?と聞くと、
「ぜひ、やれるといいですね!」と前向きな回答。「まずは、津島工場内で大会を運営してみて、クラシエ全体に広げていきたいです」と具体的に検討してくれました。
「クラシエ・ビーチボールバレー大会」が開催される日も遠くないかもしれません。その際はみなさん奮ってご参加ください!
インタビュアー&イラストレーター:阪本