心の支えはやっぱり家族。「家族との絆系」夢中
お久しぶりです。note制作スタッフ ライターのSugaです。
今から2年前、コロナ禍によって世の中が激変していた2021年暮れ。やりたいこともできず悶々とした気持ちで自宅で過ごすことが多くなっていたことを思いだします。
そんな中、もっと世の中に夢中を増やしたい!との想いを実現するために、私たちはクラシエ社員に家の中で夢中になっていること、すなわち“家ナカ(いえなか)夢中”についてのアンケートを行いました。
アンケートの結果、大きく4種類の“家ナカ夢中”に分けることができました。
「自分磨き系」夢中:運動・エクササイズ、オンライン英会話など
「おうちいじり系」夢中:おうち改造、掃除、家庭菜園など
「趣味没頭系」夢中:映画・動画鑑賞、創作活動など
「家族との絆系」夢中:子どもとの活動、ペット、料理など
このうち「自分磨き系」夢中、「おうちいじり系」夢中、「趣味没頭系」夢中については2022年度に考察をしてnote記事化しましたが、「家族との絆系」夢中については触れずじまいで、新型コロナも5類に移行。家ナカだけではなく、外で楽しむ夢中も、皆さん楽しんでいる頃かもしれません。
そして2023年10月(執筆時)。
「4つあるうちの1つが未着手のまま…。これでいいのだろうか。」
私Sugaはずっとこのことが心に引っかかったまま、今まで過ごしてきました。
元々、何事も完結していないとどうにも気になって気になって仕方なくなるこの性格(笑)。
やはり、不完全のままではいられない!
そう決意をして、この度、再度ペンを執った次第でございます。
家族との時間過ごしていますか?
私事ですが、お盆期間に実家に帰省しました。親不孝なことに数年ぶりの故郷です。久しぶりの実家は「暑い…」。今年の夏は全国的に猛暑でしたが、小さい子を連れた妹家族も帰省しており、実家のクーラーが設置してある部屋は満室。クーラー無しの部屋で寝泊まりすることに。当然、夜は扇風機だけではとても暑さをしのげず、結果寝不足のお盆休みとなってしまいました。
そんななかでも、母が冷たいお茶や、アイスノンを用意してくれて親のやさしさを感じました。人の優しさに飢えていたこともあってか(何があったかは割愛)、これからは親孝行をしていこうと決意を新たにしたところでございます。
さて、クラシエの社員も、家族との時間や、家族同様の存在となっているペットとの時間を有意義に過ごそうとしている人がたくさんいました。
「やっぱり人間最後に頼れるのは家族だよな」「普段は雑な扱いをしていてもなんだかんだ家族は大切な存在なのだなあ」などと優しい気持ちになりながら回答を読みました。
我が子の日々成長する姿に夢中!
アンケートの回答をいくつか紹介します。
まずは多数いただいた子どもとの夢中時間についての回答です。
子どもとの時間はかけがえのないものです。特に幼少期の子どもとの時間は有限であり貴重な時間です。回答を見るとわかるのが、親も一緒に楽しんでいるということ。これはとても良い効果をもたらすでしょう。子どもにとって自分と接している親も楽しいということは、パパママは自分といて楽しいんだと、自分を肯定してくれていることが実感できます。
もし親がつまらない顔をしていたら、自分は親にとっては不快な存在なのかなと自分を否定してしまいます。もちろん、みなさん子どもへの愛情は持っていると思いますが、それがしっかり伝わっているかが大切ですね。
毎日子育てと仕事で多忙だったりすると、ついつい表情が曇ったり、口調も厳しくなったりしがちです。もし、最近子どもと笑っていないな、とお感じの方がいましたら、今夜は子どもと笑顔で会話をしてみてはいかがでしょうか。
愛おしいペットとの夢中時間。ペットは家族同様の存在です!
続いて、大切なペットとの時間を過ごすのに夢中という人の回答を見てみましょう。
今、ペットも家族と同様に大切な存在となっている人が増えているとのこと。無邪気に接してくれるペットが最愛の家族となっている人も多いようです。
私もハムスターを飼ったことがあります。愛らしい姿で虜にさせられますが、寿命が短いのです。天命を全うした際には悲しさもひとしおでした。ペットを飼うことは、誕生から命を終えるまで世話をすることで生命についても考える機会にもなります。子どもの感受性も豊かになるため、情操教育にも良いといいますね。私は回答を読んでいて猫語を理解できたら楽しいだろうなと思ってしまいました。
家族との団らんの大切さ。料理に夢中
家族と一緒の時間が増えたということで、料理に夢中との回答も多く寄せられました。
もちろんひとり暮らしで料理が趣味の人もいるとは思いますが、やはり誰かに食べてもらうために作ることが一番の喜びになりやすいのではないでしょうか。そんな回答をご紹介します。
この他にも料理の夢中はたくさんの回答をいただきました。今の体を作っているのはこれまでの食事なわけですが、今の心を作って整えているのも食事だと言う意見もあります。なんでも食べていれば良いわけではありません。どのような食事をとっているか、どうやって食事をしているかも重要ですよね。サラダバーなんかはすごくいいアイデアですよね。本当に楽しそうだなあと思いました。
今、こども食堂などが話題になっていますが、おなかを満たしてあげることで、ふさぎ込みがちだった子どもの心が安定して、優しさが増すのだそうです。
また、こども食堂の良さはおなかが満たされるだけではなく、だれかと一緒に食べるから良いという面もあるようです。楽しい食卓は一番の調味料なのかもと思います。もし家族が孤食になっているなと思い当たる方は、「今夜は一緒にごはん食べない?」と聞いてみてはいかがでしょうか。そして、時間に余裕があればアンケート回答のように料理もしてみると良いかもしれませんね。
忙しい日々。忘れていませんか?家族との絆。家族と過ごす時間は意外と少ない
日々の忙しさに追われ、心の余裕がないときときってありますよね。そんなときにはどうしても自分のことだけで精一杯になってしまうのは仕方がないことです。そんな中、今回紹介したご家族との時間はとても大切だと思いました。一緒に暮らしていたり、離れてくらしていたり、家族の形はさまざまでしょう。でも、つらいときに助け合える家族という存在がいることはとてもありがたいことですよね。
最後に、今の平均的な現状を紹介して終わりたいと思います。関西大学社会学部の保田教授の社会学調査を紹介しているテレビを見たことがあるのですが、その調査によると母と子で過ごす生涯の中での時間は約65,700時間(約7年6カ月)、父と子は約29,200時間(約3年4カ月)だそうです。そして一緒に過ごす時間のうち子どもが幼稚園に入園するまでに18%が過ぎ、小学校卒業時は55%と、その時点で子と過ごす残りの時間は半分以下になります。さらに高校卒業で親元を離れる場合、残りは27%になっているのだそうです。いかに子どもと一緒に過ごす時間が貴重かがわかります。
また、社会人になり親と離れて暮らしている人が、今後親と一緒に過ごすことができる時間の少なさはもっと衝撃的です。単純に計算すると1年のうち盆と正月の計6日とそれ以外にプラス数時間程度しか親と会うことはないと考えられます。実家に帰っても、丸一日一緒に過ごすケースはあまりなく、統計局調査では親と対面して過ごすのはせいぜい1日平均4時間程度とのことです。
そう考えると、1年で親と一緒の時間を過ごすのは1日と数時間程度となります。これに親の残りの人生の年数を掛けると…。例えば親が残り30年生きてくれるとしても、残り1か月程度しかないということになります。
親孝行せねばと普段から内心ひそかに思っている方(私もですが)、待ったなしの状態であることがよくわかりますよね。私はこれを知って焦りました。とりあえず、私は田舎の親に今夜LINEでもしようかなと思いました。「あれだけ暑かったのに、ここにきて急に冷え込んできたけど元気でいる?なんかあったら休みの日に帰るからね。」とだけですけどね。照れくさいので、どうかまずはそのくらいで許して下さい。皆様もぜひご一考いただけたらと思います。
ライターSuga