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家ナカ夢中から見えてくるおうち時間の過ごし方

住まい環境の改善をしてみませんか?~夢中になって「おうちいじり」をしていたら、生活の質がすごく向上したというお話~

こんにちは、note制作スタッフ ライターのSugaです。

世の中に夢中を増やしたい!その想いを実現するために、私たちはこれまで多くの方にお話を聞いてきました。そのひとつとして、クラシエ社員には家の中で夢中になっていること、すなわち“家ナカ(いえなか)夢中”についてのアンケートを行いました。

アンケートの結果、大きく4種類の“家ナカ夢中”に分けることができました。
「自分磨き系」夢中:運動・エクササイズ、オンライン英会話など
「おうちいじり系」夢中:おうち改造、掃除、家庭菜園など
「趣味没頭系」夢中:創作活動、映画・動画鑑賞など
「家族との絆系」夢中:子どもとの活動、ペット、料理など

今回は、「おうちいじり系」夢中を掘り下げていきます。

秋は「おうちいじり」のチャンス!寒くなる前に始めてみませんか?

秋といえば、読書の秋、運動の秋、食欲の秋…。一年の中で秋には様々な言葉が付きますが、なぜでしょうか?

これは、秋は過ごしやすい気温で、何をするにも適した季節であるということからきているようです。また、秋は夏と冬の中間点なので、衣替えもありますよね。

こうして考えると、住まい環境を改善させるのに好都合な時期が秋といえます。
しかし、現実は厳しく…。例えば散らかった部屋の様相をみて、「これはなんとかしなくては!」と思っても、何から始めてよいのかわからない。そして、もう手が付けられないと諦めてしまう…。このような気持ちになっている方もいるのではないでしょうか。

また、部屋をきれいに整理整頓できていても、長年同じ風景で見飽きてしまっていたり、模様替えをしたいと思っても、なかなか重い腰があがらなかったり。そんな方もいることと思います。

私もその一人で、恥ずかしい話ですが全然部屋を片付けられていません。まず、部屋に物が多すぎる!そして、片付けようにも家族の意見が合わずなかなか進まない。そうこうしているうちにまた物が増える。ほこりも積もる。物が積み重なると、もう何が必要で、何が不要なのかもわからない。このように迷宮入りしてしまうといずれ行きつく先はゴミ屋敷状態。それだけは勘弁してくれ~!と、頭を抱えているありさまです。

こんな時は周りの人たちの力を借りるしかない!
というわけで、クラシエアンケートの回答から、上手に住環境を改善させている方々の成功例やその実行力のヒントを探ってみたいと思います。

実は便利なツールがたくさん!掃除、断捨離はとっても気持ちいい

先ほど、我が家の情けない現状を紹介しましたが、アンケート結果では増えたおうち時間でしっかりと家の片付けを行っている方がたくさんいました。いくつか見てみましょう。

家で過ごす時間が増えたので、すぐにほこりが溜まってしまうことに気がつき、ついつい拭き掃除をしてしまいます。
掃除に夢中です。やればやるほどきれいになるところに夢中!
家にいる時間が増加し、やることがなくなってきたので掃除をし始めました。細かいところまでとことんきれいにしています。今では掃除、洗濯用品などがすごく増えました。
部屋の隅々まで掃除をしてキレイを保つことに夢中です。今年に入って外壁メンテナンスがあり、外がきれいになったので内側もきれいにしたいと思ったことがきっかけ。今まで年1,2回しか掃除しなかった箇所もこまめに掃除しています。例えば、窓ガラスやサッシがきれいになるととても気持ちいいです。自炊する日が増えたので、換気扇も汚れやすくなっていますが、こまめに掃除することでしつこい汚れにならずに軽く掃除するだけでキレイが保てることに気づきました。
これまで見て見ぬふりをしてきた、床磨き、お風呂のゴムパッキンにしみ込んでなかなかとれないカビ等の掃除を始めました。セスキソーダ染み込み済みウェットタオルがおすすめで、これは厚手でどこも拭けます。価格も40枚で200円ほどと安価。汚れを落とすのがどんどん面白くなっていきます。お風呂用洗剤で落ちなかったゴムパッキンも業務用のものでびっくりするほど落ちます。これまであきらめていた箇所がどんどんきれいになるともっときれいにしたくなって、作業も苦でなくなります。新しい掃除用具の発見など、調べて買うのも楽しくなります。少し時間に余裕が出てくると、新しい発見があり、夢中になれることが現れると感じました。
断捨離に夢中です。私が推しているタレントがTVで「巣ごもり生活中に断捨離をした」と言っていたのがきっかけです。やり始めると結構いらないものがあり、片付けもできてスッキリしました。
おうち空間の見直しに夢中です。在宅勤務・外出自粛などにより、家で過ごす時間が増え、断捨離を行いながら、おうち時間を快適にするものを最新のものに変更しました。外食・飲み会などの出費を抑制できたので、浮いたお金をおうち時間のクオリティーを上げるために使用しました。
フリマアプリに夢中です。自分がもう不要で、いつ捨てようかと迷っていたものであっても、試しに出品してみると、すぐに買い手がついて驚きました。最初は販売専門でしたが、いろいろ見ているうちに中古品に対する拒否感も薄れ、購入する機会も増えていきました。そして家で過ごすうちに、いろいろなことに手を出しました。塗り絵を初めてみたり、電子キーボードを買ってみたり…実はどちらの道具も、フリマアプリで購入しました。捨てなくて済むと思うと、心が軽くなるし、環境にも貢献できた気がするし、ほんの少しだけど手元に利益も残る!良いこと尽くめですね。

やはり時間があることはとても大きいですね。増えたおうち時間を使って掃除・片付けをしてみると、きれいになるということが思いのほか楽しいと気がつくようです。確かに、「こんなにきれいになった!」と、感動しますよね。今は便利な掃除道具や洗剤もたくさんあり、それを活用することでさらに楽しくなって、やる気にもつながります。

断捨離を兼ねて、フリマアプリを使ってリサイクルすることもすごく良いですね。環境への貢献という意識も大切です。このように楽しみながら好循環に持っていけるかがカギのようですね。

「よし!掃除、片付けをしよう!」と、やる気を出していただけたと思いますが、中には散らかり過ぎていて、どこから手を付けていいかわからないという方もいると思います。まあ、私なのですが…。ここで、以前人から聞いた方法を紹介します。

それは、1日30分だけ時間をとって、1カ所だけを全力で片付ける、次の日は隣の場所を30分間、全力で片付ける。これを毎日もしくは曜日を決めて継続していくといずれ家全体がきれいになる、というやり方です。

これなら私もできるはず。まずは小さな本棚あたりから試してみようと思います。何回か片付けているうちに、好循環になっていくことを期待したいと思います。

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おうち改造で住まいをエンジョイできる環境へ

部屋の掃除・片付けだけでなく、家そのものを改造しているという回答も多数ありました。ちょっと大掛かりになりますが、住環境の改造・改善ですごく良い効果がもたらされているようです。いくつか回答を見てみましょう。

快適な環境を目指し、スマートハウス化に取り組んでいます。新たな機器を導入すると非常に便利になって楽しいです。毎朝、徐々に照明が明るくなったり、リモコンなしで声だけでテレビがついたりします。自分でアレンジすることができるのも楽しみの一つです。
※スマートハウスとはITなどの最新テクノロジー機器を駆使した快適で環境に良い住宅のこと。
ベランダにウッドタイルを敷いて、折り畳み机などを購入し、くつろぎの場所を作りました。食事やティータイム、読書などを外で楽しんでいます。北向きなので冬はあまり使えませんが、冬以外の季節は日陰で風があって室内よりも気持ちいいです。風や光を感じられるのがいいですね。最近は近所のパティスリーのケーキをテイクアウトしてベランダで食べるのがお気に入りです。
本腰を入れて庭の改造をしました。あまり外に遊びに行けない子どものために砂場を作ったり、プールを楽しめるスペースを作ったり、子どもが快適に過ごせる場所作りにいそしんでいます。公園で遊べない時期にとても喜ぶ姿を見て、どんどん快適な空間にしてあげたい!と思い、はまっています。
家でも体を動かせる環境づくりにはまっています。庭にアスレチック遊具を作り、室内ではトランポリンや体を動かすゲームで運動不足解消。テーマは「おうち公園化」。大人も一緒に遊べることを意識し、日々楽しんでいます。コロナ禍で子どもたちもフラストレーションが溜まっており、何とかできないかと、今年の春に夫と庭にうんていをDIYで作りました。大人も懸垂ができるような設計にしているので、自分も在宅ワークの合間にぶらさがってリフレッシュすることも。子どもは夕方保育園から帰ると毎日庭や室内の遊具で遊んでいて、おかげで今ではかなり体力がついてたくましくなってきました。

いずれの回答も、手が込んでいて「すごい!」とうなりました。スマートハウスいいですね!快適・エコ・経済的にも高効率、おうちを進化させていく素晴らしい取り組みです。おうちやお庭の公園化も面白いです。このように娯楽性を取り入れて、家族で生活をエンジョイしていることもとても素敵ですね。私もうんていで体のリフレッシュがしたくなりました!

こうしたおうちや庭の改造は、それまでのマンネリ化した生活を一変させてくれますね。そして家族の心の状態も良い方向に変化させているようです。

ふと思ったのですが、一般的に家族の部屋割りは個人別にすることが多いですが、そうではなく、部屋別にもたらしたい心の状態を考えて、この部屋はリラックスの部屋、この部屋は勉強や仕事の部屋、この部屋は遊ぶための部屋と工夫しながら部屋作りをするのもありかもしれませんね。

部屋の模様替えでいえば、今は貼ったり剥がしたりが簡単にできる壁紙があります。デザインも様々なものがあるので部屋の雰囲気づくりに大いに役立ちます。そうした便利グッズを活用してみるのも良さそうですよ。

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奥が深くて楽しい家庭菜園、自然相手に心のリフレッシュを

観葉植物の手入れやお庭いじりも住環境の改善といえます。そこで家庭菜園などに夢中になっているという回答も見てみましょう。

観葉植物の世話をこれまでよりもまめに行うようになりました。それに応えるかのように、グングン成長してくれます。日々の変化を感じ取れるようになったのがとてもうれしくて、いつの間にか夢中になっていました。
ミニチュアお庭づくりを楽しんでいます。底の浅いバケツに土を入れて、多肉植物や観葉植物を植えて、小さな家の雑貨なんかを配置して楽しんでいます。たまにふと目に入った瞬間とにかく癒されます。これは冬の間も土いじりをすることが目的で始めました。こんもり増えすぎたり、光が少なくて徒長してきたら、気分転換に土地を整備(一掃)!改めて構図を考えながらお庭を造りこんで(植え替えして)いくのが醍醐味です。
ベランダ菜園に取り組んでいます。以前からミニトマト・ししとう・ピーマン・鷹の爪・ネギは育てていましたが、枝豆・大葉・サツマイモ・ほうれん草など新しい野菜に挑戦するようになりました。挑戦の楽しさ、収穫の楽しみなどに夢中ですね。
草むしりをし始めるとやったところがきれいになり、全部きれいにしたくなります。庭木の手入れは季節仕事ですが、コロナ禍で外出がなくなったので、丁寧にするようになりました。
以前は見て見ぬふりをしていた雑草が気になり、草むしりをするようになりました。田舎の庭なので、スギナ・どくだみ草が生い茂り、除草剤にも負けず、雨上がりにはどんどん成長します。楽しい夢中ではないのですが、ゴム手袋に首にはタオルを巻いて応戦しています。
ガーデニングに夢中です。しんどいところもありますが、うまく手抜きの方法も覚えて続いています。毎年違う課題が出てきてうまくいかないこともしばしば。連作障害や気温の変化や雨の予報などを考えながら計画を立てて段取りをしていくことが楽しいです。うまくいかなくても自然が相手じゃ仕方ないと思えるし、気が楽になれて夢中になれます。ハマったきっかけは漠然と農園生活に憧れていたことと、ドイツで見かけた家庭菜園風景が素敵だったからです。
家庭菜園に夢中です。子育てが一段落して時間もあるので、始めてみました。手をかけて育て、それに応えてくれるのが楽しいです。
昨年ホームセンターでライムの木を衝動買いしました。自分の育てたライムでモヒートを楽しむ。なんてことを夢想しておりましたが現実は厳しく、アゲハの幼虫による食害や日照不足、病気などに苦しめられました。レモンと異なり、日本国内ではあまりライムはメジャーではなく、育成ノウハウの取得に苦心しました。結局、海外のYouTubeを苦労して視聴することとなりました。スペインのおじさんによる熱い指導もあり、ついに結実!喜びもひとしおでした。そんなこんなでライムの育成にハマってしまった次第です。魅力としては、大げさではありますが、やはり道を切り開いている感があるところですね。
おうち時間をより気持ちよくハッピーに過ごしたくて、ちょうど食事中も見える場所にある中庭の木の植え替えを行いました。旅行も外食もしなくなった現在、家をさらに大好きな空間にするべく、まずは毎日眺める中庭の木から変えることにしました。街路樹のケヤキを植えたばっかりに家を超える大きさになり、毎年の剪定も大変だったのと、大きくなりすぎて視界に入る部分に葉っぱがなく1階からはただ幹の部分を眺めている感じだったためです。もちろん植え替えは専門家のお力を借りて行いました。

家庭菜園はとても楽しいですよね。すっかり植物に触れる機会が皆無になっていた私ですが、実は学生時代にホームセンターのガーデニングコーナーでずっとバイトをしていまして、その頃の楽しい思い出がよみがえってきました。植物は手入れをするとその分ちゃんと育ってくれます。最初の芽生えの時期から日々お世話を行っていくのですが、ふとつぼみを発見し、やがて花が咲き、果実を実らせる。これらの瞬間の喜びはとても大きいものです。悪天候を乗り切ったり、夏の猛暑に耐えたりして、植物の一生懸命さに感動すら覚えるときもあります。

そして、家庭菜園はとても奥が深いです。自然が相手なので簡単にはいきません。さまざまな環境に合わせた調整が必要で、またテクニックもいります。例えば伸び過ぎて元気のない観葉植物は思い切って剪定をすると、まるで若返ったかのように活き活き青々し出します。こうした技を勉強して実践していくこともとても楽しいものです。

そして、何よりプランターや花壇、畑での作業は没頭できます。心を無にして目の前のことにひたすら集中し、気付いたらお昼時間になり、夕方になっていたりします。こうして自然のなかに身を投じて没頭できるのも魅力の一つです。

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おうちいじりに夢中になることは、住環境という自分の世界を向上させている

これまで「おうちいじり系」夢中をご紹介してきましたが、部屋、自宅、庭などに関するおうちいじり系の夢中は、我々が用いている夢中マップでいえば「自分の世界の夢中」に分類されます。

しかも、住環境の改善の特徴は、「制限や忍耐が伴う夢中」にも該当すると思います。
部屋の大きさ、家の大きさ、収納の大きさ、庭の広さ、周りの環境、マンションか一戸建てかまたは賃貸か…さまざまな制限の中にある夢中です。そして、片付けや木工作業、菜園作業などは、力仕事や時間のかかる作業も多く、忍耐を伴うことが多くあります。

しかし、アンケートに回答してくれた方々は、その苦労を補って余りあるほどの喜びを得ていて、制限があっても、忍耐が伴っても継続ができているのだと感じます。そして、どんどん住環境が良くなることで、ご本人やご家族も輝き出しているように思います。

住環境が変われば生活が変わる、そして人の生き方を変えることができる

おうち・お部屋の改善アイデアを練ったり、自然や周辺環境との調和を考えたり、遊具で遊ぶ子どもの喜ぶ顔を思い浮かべながらデザインを考えたりすることは、想像力がついたり、感性が磨かれたりすることにつながると思います。

また、住環境改善ノウハウを学ぶ力、自然や片付けに対する忍耐力、要不要の判断力、庭や家を改造する行動力、そしてそれを維持する継続力などが身に付くのではないでしょうか。

つまり、「おうちいじり系」夢中は、得るものがとても多い夢中なのかもしれませんね。
まずは、ひとつずつ楽しみながら始めていけば、いずれ部屋がきれいになり、さらにおうち全体もきれいになっていくはずです。そして、その頃には素敵な住環境が実現するだけでなく、いつの間にか自分の力も高められ、磨かれていて、その後の生き方も素晴らしいものになっていく可能性がありそうです。

というわけで、私は今から30分間、本棚の整理整頓を始めようと思います。そして、明日は隣のテレビと台のお掃除です。読者の皆様も、もしよろしければ一緒に、秋の夜長に少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。

ライター:Suga