見出し画像

「夢中の交換」をやってみた!誰かと協力すれば、夢中をもっと増やせる。

何か新しいことを始めてみたいけど、1人だとつい尻込みしてしまう。皆さんはそういった経験がありませんか?

いろんなことに興味はあるけど、何から手を付ければいいのか分からなかったり、一歩踏み出す勇気がなかったり。

そんなハードルを飛び越えるための、いちばん手っ取り早い方法は、誰かに誘ってもらうことではないでしょうか。

例えば、面白い本が読みたいけど、何を読めばいいのかわからない。そんなとき友達に「この本面白いから読んでみて!」と言われたら、手に取ってみようと思うはず。

こんな風に、夢中に取り掛かるきっかけを人から与えてもらえばいいのでは?と考えました。

さらに、夢中のきっかけを人に与えることにも、やりがいがあると思うのです。自分が好きなものって話をするだけで楽しいし、それを聞いた人が実際に取り組んで、「楽しい!」と感じてくれたら、きっと嬉しいはず。 

だったら、お互いにきっかけを与え合えばいいのではないでしょうか。

つまりは、自分の夢中と、相手の夢中をお試しで取り換えてみる。

そうすることで、双方が楽しみながら夢中を増やせたらいいなと思いました。

そんな思い付きで企画された「夢中の交換」。
今回の記事ではその様子をお伝えします。

参加メンバー紹介


企画の参加者は以下の4名です。

・カキ
入社19年目(?)2005年入社。クラシエホームプロダクツ㈱ヘアケアマーケティング部。
趣味はピアノを弾くこと、音楽を聴くこと。カラオケ精密採点に挑戦中。 

・赤たぬき
入社5年目。クラシエフーズ㈱食品研究所に勤務。
最近の趣味はベランダ菜園。二十日大根に群がるアオムシと格闘中。

・お砂糖
入社5年目。クラシエホームプロダクツ㈱ビューティケア研究所に勤務。
最近の趣味は人生最長ヘアに対応すべくヘアアクセサリー探し。

・レーズンぱん
入社5年目。クラシエフーズ㈱高槻第一工場に勤務。
この企画の発案者。最近の趣味は散歩すること。住宅街を歩くのが好き。

「夢中の交換」の手順説明


次に、企画の流れについて。大きく3つの手順で進めました。

1.自分の夢中を紹介する。
2.紹介してもらった夢中を、実際に体験してみる。
3.体験して感じたこと、考えたことを全員で話し合う。

順番に詳しく説明します。


まずは1つ目、紹介のフェーズ。

夢中の紹介をするにあたり、参加者にはこんなシートを作成してもらいました。

夢中の紹介シート(例) 

こちらのシートに①紹介する夢中、②夢中の魅力、③体験してもらいたいこと、の3つを記入します。

ポイントは、③を簡単にできて、かつ、魅力が伝わるような内容にすること。
必要な労力をなるべく抑えて、誰でも気軽に取り組めるように工夫します。

参加者は順番に作成したシートを見せながら発表を行い、聞き手は③に書かれていることに、実際に取り組みます。


次が実践のフェーズ。

休日などを利用して、紹介された夢中に取り組みます。

ルールは1つだけ。
「自分の夢中であるかのように、楽しんで取り組む!」ことです。

誰かと一緒に取り組んでもOK。
夢中の体験を深める内容であれば、プラスして関連する別のことをやってみるのもありです。興味の赴くまま、自由に取り組みます。


最後が共有のフェーズ。

体験してみて感じたこと、考えたことを共有します。
議論を通して新しい夢中を見つけるヒントを得たり、自分の夢中をより深めていくことが狙いです。


全体の流れ

 これら3つを、約1ヵ月にわたり行いました。

 

1.夢中を紹介する


まずは参加者全員の夢中を知るため、オンラインでミーティングを開催しました。
事前に準備したシートを画面で共有しながら、持ち寄った夢中について話してもらいます。

たくさんの夢中を準備してきた人、ひとつの夢中を突き詰めて話す人、そのスタイルはさまざまでした。
そのすべてをご紹介したいところですが、今回は4つの夢中とその体験内容を紹介します。
 

☆夢中その1 「作文」

体験してもらうこと
 ⇒ 言葉で何かを表現しようとしてみる。

レーズンぱん:文章を書くのが好きで、夢中観測所にもライターとして参加しています。特に私は、言葉によって内面を表現することが好きです。

表現の魅力はたくさんありますが、言葉による表現にしかない魅力は、考えや感情の整理がつくことだと考えています。
例えば、自分でもよくわからないもやもやした感情があって、それを表現したいと思ったとき、絵だったらそのイメージをそのまま描くことで表現すると思うのですが、言葉だと相手に伝わるような文章を介さなければならず、その過程で考えを整理する必要があります。

また、取り掛かるために特別な道具をそろえる必要もなく、誰でも気軽に取り組めるのも魅力ではないでしょうか。
文章を書いてみる、あるいはそれに至らなくても、言葉で何か表現しようとする、そんな時間を過ごしてみてほしいと思います。

 

☆夢中その2 「写真」

体験してもらうこと
⇒普段見ていないものを撮影してみる。フィルターを使って撮影してみる。

お砂糖:ここ3年ほど写真にどっぷりハマっていて、夢中観測所でもフォトグラファーをしています。
今回夢中を紹介するにあたり、どうして写真が好きなのか考えてみたのですが、私は写真を撮ることを通じて、自然や日常生活の中に身を預けている感覚になれるところが好きなのだと思いました。

アスファルトを撮影した写真

お砂糖:例えば、これは近くからアスファルトを撮影した写真なのですが、ただのアスファルトが、西日に照らされるとこんなにきれいに光るんです。
こんな、普段は見落としてしまうようなことでも、写真に残そうとすることで気づけるというのが魅力だと思っています。
だから皆さんにも、普段見ていないものを探そうとする気持ちで、手持ちのカメラで日常の風景を撮影してもらいたいです。

他にも、ここ数年フィルムカメラが流行っていますが、フィルムカメラで撮影すると、同じ景色や人を写していても、普段とは違うように見えます。
いつも見ているものを、フィルムの色彩を通して見ると、新たな発見があって面白いです。
「写ルンです」やフィルム風の写真が撮れるアプリを使って撮影してみるのもきっと楽しいと思います。

 

☆夢中その3 「お酒」

体験してもらうこと
 ⇒飲み比べ、食べ比べをして味の探求をしてみる。

赤たぬき:私はお酒を飲むのが好きで、自宅にもいろんなお酒を集めています。
一口にお酒と言っても、ビールやウイスキー、ジンなど、さまざまな種類がありますし、例えばウイスキーに限っても、多様な銘柄があって、それぞれに特徴があり、味わいも違います。さらにはカクテルのように、お酒同士を混ぜて、違うお酒をつくることもできます。

そんなふうに味の違いを探求していると、無限に楽しみが広がっていくのがお酒の魅力です。

ビールをメーカーごとに飲み比べたり、白ビールと黒ビールを飲み比べたり、あるいはバーに行って飲んだことのないお酒を頼んでみたりすると面白いはずです。

お酒が苦手な人であれば、例えば紅茶やヨーグルトで同様のことをやってみてもいいと思います。
いろんな飲み物、食べ物を比べてみて、味の違いを感じたり、知らない味を開拓したりすることで、楽しみが広がっていく感覚を追体験してもらいたいと思います。

 

☆夢中その4 「バスケットボール」

体験してもらうこと
 ⇒昔ハマっていたことを、もう一度やってみる。

カキ:小学生の頃に「SLAM DUNK」が流行って、中学ではバスケ部に所属していました。昨年公開された「SLAM DUNK」の映画を見たのをきっかけに、漫画をもう一度読んだことで夢中が再燃しました。

今年中学生になる息子が同じくバスケ部に入部を決めたので、今はいっしょにパス練をして遊んでいます。
子どもの頃にハマったことに、もう一度夢中になれるって魅力的だなと思いました。

もし、「SLAM DUNK」にハマったことがあれば漫画やアニメを見返してみてほしいですし、皆さんが子どもの頃にハマったことがあるなら、もう一度取り組んでみると楽しいと思います。

*** 

こんな感じで、たくさんの夢中が紹介されました。

中には紹介した夢中が被ることもありましたが、魅力に感じているポイントは人それぞれで、まったく同じ夢中はないということを実感できました。 

 

2.夢中を体験する


次は、これらの夢中を実際に体験してみます。

ここからは各自で取り組みます。
思い思いのやりかたで、自由に体験を進めてもらいました。

期間中にちょうどGWが挟まったこともあり、帰省のついでや、旅行のついでに取り組んだ人もいたようです。

皆さんに体験の様子を写真に収めてきてもらいました。
これらの写真からその雰囲気だけでも感じてみてください。



3.体験を共有する


体験期間が終了し、再びオンラインでミーティングを開催しました。
同じ体験をしても、人それぞれ感じたこと、考えたことはさまざまです。
4つの体験について、会話の様子を覗いてみましょう。

 

言葉で何かを表現しようとしてみる。

 カキ:普段は自発的に文章を書こうと思わないのですが、仕事柄、商品コンセプトなどの文章を書く機会が多いので、それを読み返してみました。
すると、意外と自分もこんな文章を書けるんだ、というふうに感じられたので、そこから文章を読むことに意識的になってみようと思いました。

音楽が好きなので、歌詞を読みながら曲を聞いてみると、いつもと違ったふうに感じられるという気づきがありました。
例えばドラマの主題歌だったら、物語の世界観が歌詞にも反映されていて、それを知るとよりいっそうドラマも楽しくなるし、曲も素敵に感じられるという発見がありました。

レーズンぱん:歌詞を読みながら音楽を聴くことは私もよくしますが、そこからメロディをなくすと詩を読むことと同じだと思います。
詩って親しみのあるイメージがあまりないですが、よくよく考えれば身近にあるんだなと感じますよね。


赤たぬき:私は写真の夢中に取り組んでいるときに、自分がどう感じたか、どう考えたかというのを文字に起こしてみました。

せっかくなので、普段自分がしないような調子で文章を書いてみたのですが、なんだかこそばゆい感覚になりました。
普段は研究開発の業務をしていますが、仕事で書く文章は、目的、方法、結果、考察、という決まった形式だし、データから導き出せることや、そこから考察したことは書いても、感情の部分を書くことはないんです。
今回書いた文章は、それとは方向性の違う、普段やらないことだったから違和感があって、それがこそばゆい感覚につながっているのかなと思います。

お砂糖:私は常々、気持ちを整理する時間を取りたいな、と思うのですが、いつも後回しにしてしまい、結局そのとき感じていたことが何なのかを忘れてしまうことがよくあったので、これを機会に感情を書き出す作業をしてみました。

よくよく考えると、私もどういう文体で書けばいいのかわからなくて、書きながら恥ずかしくなってしまうから、自分の気持ちに向き合うのがしんどくなり、後回しになっていたのかな、と思います。

だから今回は恥ずかしいと思わず、心を無にして思ったことをつらつらと書き出してみました。けっこう頭の整理になったなと思います。
さらに書き出してみたことを時系列で並び替えると、気持ちの流れがわかってくるし、自分でも気づかなかった我の部分を発見できて面白かったです。

レーズンぱん:確かにこそばゆい、恥ずかしいという感情はありますよね。
だけど、仕事だとなかなか私的な感情を書くことはできないし、作文の方法やルールが決まっていることが多いです。
そこから解放されて、自由に好きなことを書けるというのが魅力だと感じているので、その感情を取っ払えたら、文章を書くことがもっと楽しくなると思います。

 

普段見ていないものを撮影してみる。フィルターを使って撮影してみる。


レーズンぱん:
私はフィルムカメラを購入して撮影してみたのですが、普段写真を撮らないので、最初は何を撮ればいいのかわからなくて、いい被写体がないかと近所を散歩してみました。
面白いな、きれいだなと感じるものはたくさん見つかって、撮ろうかと思うのですが、一方でそのすべてにカメラを向けていたらきりがないな、とも思ったんです。
だから、感じたもののなかから、写真として残しておきたいものを選別して撮影をした感覚があります。
そこの、何を選別するかというところに撮影する人の個性や価値観がでるのかなと考えていました。

また、写真を撮る習慣をつけると、たとえカメラを持ち歩かなくても、目にしたいろんなものを心に収めておこうとする癖がつくように感じました。
そうすると生活に彩りがでるように思います。

お砂糖:「心に収めておこうとする癖」という言葉を聞いて、確かに自分の性格にそういう面があるように感じました。

身の回りの出来事を、あれもこれも覚えておきたいと思うけど、残しておかないと忘れてしまう。
ただ流れていく日常をどうとらえていくか、どういうふうに残していくのか。そういうことを意識しながら、これから写真を撮りたいと思いました。

 

赤たぬき:私は写真をよく撮るのですが、どちらかというと写実的に、見たままを再現しようと心掛けることが多いので、今回は普段とは違う撮り方をしてみようと思いました。

手持ちのカメラのフィルター機能を使って、白黒で撮影してみたのですが、今まで気づいていなかった写真の魅力を知ることができたなと思います。

赤たぬき:キッチンの換気扇を切っている、何気ない日常の一コマを収めた写真です。
色という情報がなくなって、写真全体の情報量は落ちているはずなのに、むしろ被写体が浮かび上がり、はっきりと見えてくるように感じます。
雰囲気も一変して、何かもの思いにふけっているようにも見えてきます。

 

カキ:私はお砂糖さんにおすすめいただいたアプリをインストールして、スマホで写真を撮ってみました。

カキ:渋谷にでかけたときに撮影した写真です。
なんだか昔っぽい雰囲気で、ここでどんなストーリーが起こるのだろうと、想像を掻き立てられる感じがするなと思いました。
なんの変哲もない写真でも、フィルターをかけると素敵になりますね。
アプリにはいろんな種類のフィルターが搭載されていたので、フィルターを変えて同じものを撮り比べてみるのも楽しかったです。

 

お砂糖:皆さんがお話してくれた感覚の中には、今まで自分が感じたことのないものもあったのですが、写真を見ながらだと共感できて、自分って本当はそんなふうに感じて写真を撮っていたのかもしれないな、と気づくことができました。自分にとっても新しい発見があったと思います。

 

飲み比べ、食べ比べをして味の探求をしてみる。


お砂糖:
今回、4つの銘柄のビールを飲み比べてみました。
もともとビールは好きでよく飲んでいて、今までもなんとなくこのメーカーが好き、というのはあったのですが、いざちゃんと味わって、何が違うのか考えながら飲むと、思っていた以上に味も匂いも全然違いました。
そんなふうに、しっかりと感じて、味わって飲むビールって初めてだったなと思います。

仕事柄、いろんな化粧品をああでもない、こうでもないと触り比べていますが、普段の食事では、仕事ほど真剣にそういう作業をしていないことに気づきました。
ただおいしい、と思うだけでなく、しっかりと味わって食事の時間を過ごしたほうが、生活の中で幸せと思える瞬間が増えるように思います。

赤たぬき:普段の食事をしっかり味わって楽しむ、というのは、私が大切にしていることの一つです。

もともと食べることは好きだったのですが、私の場合はそこにお酒が合わさることによって、より楽しみが広がった感覚があります。
おかずに合うお酒を考えたり、逆に、飲みたいお酒に合うおかずを考えたりと、きちんとこだわる時間を取ることで、食事がもっと楽しくなっていくように思います。

 

カキ:私はお酒に弱くてもともと飲まないのですが、無理なら家族に飲んでもらえばいいやと思い、近所のスーパーに並んでいた中から、気になったものをいくつか買ってみました。
だけど結局一口しか飲めなくて、やっぱりお酒は好きじゃないなと再確認しました(笑)。
とはいえ、普段買わないものを買ってみるという行動自体が楽しかったですし、お酒のなかでも、これなら今後も飲めそう、と感じたものもあって、そういうことに気づけたのはよかったです。

赤たぬき:苦手なものは無理のない範囲で構わないので、少し探求してみると、今回、カキさんの飲めそうなお酒がみつかったように、気づきが得られることもありますよね。


レーズンぱん:私は赤たぬきさんと一緒に、普段は手を出さないちょっと高価なウイスキーと、地域のクラフトビールを数種類買って、飲み比べてみました。
お酒は普段から飲むのですが、お酒の味が好きだから、という理由ではなくて、酔っぱらった感覚になりたいから、という理由で飲んでいるような気がします。

今回、ちゃんと味わって飲んでみると、確かにそれぞれ個性があって、違いを感じるのも楽しかったです。
酔いも、味も楽しみながら飲めると、同じ飲酒でも楽しみが2倍になると感じました。

それと、私はもともと食事に頓着しないほうで、心に余裕がないと「何を食べたいか?」ではなく「何か食べなきゃ」という考えになってしまう節がありるのですが、精神面の健康という意味でも、しっかりと味を楽しむマインドを持つことは大切だなと思いました。


昔ハマっていたことを、もう一度やってみる。


赤たぬき:
私は小学生の頃にピアノを習っていたので、GWに実家へ帰ったとき、久しぶりにピアノに触ってみました。
約20年ぶりにピアノに触ったのですが、意外なことに指が覚えていて、簡単な曲を弾くことができました。
当時はやらされている感覚だったけど、今回、姪っ子といっしょに、遊びながら弾いていると楽しくて、習っていてよかったな、と今になって思いました。当時の私はピアノにハマっている、という意識はなかったのですが、そういうものであっても、もう一度やってみたら楽しさに気づいて、夢中なれることもあるのかなと感じました。

 

レーズンぱん:昔ハマっていたことを考えていると、小学生のとき、秘密基地を作るのが好きだったなと思い出しました。
なので、基地を作ろうと思って、散歩しながらふさわしい場所を探してみました。
当時の自分は、他人が簡単に来られないような場所を基地にしていたので、そういう場所を探したのですが、今住んでいるのは住宅地で、どこもかしこも誰かの敷地だし、当時は入り込めていたような場所も、今入ったら通報されてしまう(笑)。
あのときのような秘密基地はもうできないのかと寂しくなりました。

代わりに、近くの公園を秘密基地にしよう、と決めてみたのですが、それだけで当時のわくわくする感覚がありました。
そこは自分だけの場所ではありませんが、何かあったときに、行こうと思えるところがあるっていいなと思います。


お砂糖:
私は昔にハマっていたことを思い出せなくて、母親に聞いたりしながら考えたのですが、よくメモ帳にどうでもいいメッセージを書いて、友達に渡していたことを思い出しました。
当時はそうやって、些細なことでも手紙でやり取りするのが好きだったけど、今は何か特別なことがあったときしか手紙を書かなくなっています。

そこで母の日に、いつもは物を郵送するだけなのですが、ラインギフトを使ってメッセージを添えてみることにしました。今はこんなに簡単にできるんだな、と思う一方で、それがなんだか悲しいような気もしました。

お砂糖:昔はメッセージも手書きだったし、渡すのもただ渡すのではなく、工夫した折り方をしていた思い出があります。
私はそういうアナログというか、自分のなかで心を込めていると実感できる作業が好きなんだな、としみじみ感じました。
それは今の写真という夢中の根底にも流れているように思います。変わったものもたくさんあるけど、今までの自分をつくってきた変わらないものは、ハマってきたもののなかにあったのだと気づくことができました。

カキ:親に聞いてみるのはアリですね。私もやってみたいと思いました。昔ハマっていたことって、思い返すだけでも楽しいし、そこからチャレンジしてみて、意外とできたな、懐かしいな、みたいな得られる感覚にもわくわくできると思います。

 

***

 

「夢中の交換」で新しいことに挑戦するハードルを越えてみよう!


こうして終了した「夢中の交換」。

すべての夢中には理由があります。しかし外から観察するだけで、そのすべてを理解することはできません。
本人から魅力を聞き出し、自分も実際に向き合ってみるまで、まだそれは《夢中になれるかもしれないもの》。新しいことに挑戦するときの最も大きなハードルは、「きっと自分には向いていない」という先入観ではないでしょうか。

色眼鏡を捨てて、さまざまなジャンルの夢中を体験してみることで、これまで思いもしなかったものに、夢中になれるかもしれません。

皆さんも、身近な人と夢中を交換してみてはいかがでしょうか?


ライター:レーズンぱん