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数値化できない夢中を、どうやって観測するのか?

今回はくらしの夢中観測所の観測方針をご紹介します。

一人ひとり違う夢中という、数値化できないふわふわした対象を観測するのはなかなかむずかしいので、このような方針を決めてみました。

観測は私たちくらしの夢中観測所だけで進めるのではなく、クラシエ社員たちや、社外の夢中研究者や夢中の発信者とも連携し、できる限り協力しながら進めていきます。

1. 世の中の夢中はヒトの心の中に何を起こしているのか、流行や現象で終わらせず深掘りしよう。

2. 夢中は顔に現れる。現場に足を運び、人と会って話をしよう。

3. 夢中を観測するときは自分の好奇心を大切に。夢中な人ほど夢中が見える。

4. 夢中には正解も限界もない。どんな夢中も否定ではなく肯定していこう。

5. さまざまな夢中を観測し、これからの“くらし”に増やしたい夢中を見出そう。

例えばラグビー。

2019年に日本中を夢中にしてくれましたよね。これを例にとって少し詳しく説明してみましょう。

1. ラグビーへの夢中を流行や現象で終わらせるのではなく、ラグビーに夢中になった人の心で何が起きているのかを見つめてどんどん深掘りします。

2. その時はできれば、夢中になった人たちに会いに行って話を聞いてみます。たくさんの人に話を聞くほど、小さな頃からのラガーマンの夢中と、にわかファンの夢中は何が違うのか、はたまた同じなのか、が見えてきます。選手がたくましくてかっこいい!とか格闘技のようなプレイにしびれた!とか、どこに転がるかわからないボールをつい追いかけちゃう!とか知らなかったルールがわかるとさらに面白い!とか、日本に来たファンをもてなすのが楽しい!とか、おそらくラグビーという現象の中に、いくつもの夢中が見えてくるはずです。

3. その時は自分も夢中になってみること。試合を見たりスタジアムに行ってみたりしながら自分の中に夢中のタネとも言える「好奇心」が生まれるのをしっかり確かめること。その先には自分なりの新たな夢中が見つかるかもしれません。

4. そんなの意味ないよ、とか、それのどこがいいの?は禁句。どんな夢中も肯定しながら観察します。ラグビーの中の全ての夢中を見つけるのはたぶん不可能でしょう。でもそれでいいんです。できるだけ偏見を持たずにフラットに夢中を扱います。

5. そしてそのたくさんの夢中の中から、これからのくらしの中に増やしたい夢中を見つけ出します。それが新たなトライを生み出していく入口になります。ここではけっこう、意志や思い切りが大事になります。

このくらしの夢中観測方針、観測員じゃない人でもすぐに応用できます。

対象はラグビーみたいな大きな夢中じゃなくても、もっとささやかな夢中でもいいんです。
この方針を意識しながら、世の中をいろいろ観測してみませんか?

おもしろい夢中を見つけたらぜひ、くらしの夢中観測所までお知らせください。お待ちしています! 

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